『パンダの死体はよみがえる 』 遠藤 秀紀

これだよ…グッっとくる博士の狂気の情熱。解剖や保存という動物の死体の科学者が遺体科学の意義や成果についてわかりやすく解説してくれるんですが、表現がいちいちとっても文学的、詩的なので、世界観がすごくいい。パンダの手首には第6本目の疑似指があってそこが指みたいな働きするから笹を掴めるっていう話は、この方がパンダを解剖して構造を明らかにしたことで否定されたとか、科学豆知識が単純に面白い上に、パーソナリティが情熱的なので超面白いです。