短歌現代 二月号

短歌雑誌とか初めて読みました。70歳くらいのおじいさんから借りましたが、未知の世界でした。
巻末あたりに、同人の結社の募集がズラーとあるんだけど、結構近所にあったりして、同人的なるものというか、そういうことやるの好きな人はどんな世代にも一定はいるんだなーとか思いつつ、新アララギとかまだあったりして、なんかすごいイメージは保たれたままでもある。

昔の人が、若いときに書いた短歌は、とても新鮮だし、短歌を新しくしようと意気込んでる時期の短歌も新鮮。今の短歌が、元気なく見えちゃうのは、短歌の古さと、歌詠んでる人が年とってるからだろうなーとかついつい、特集と現代の歌を併せて読んで思いました。

特集は葛原妙子。幻視の女王とか二つ名があったくらい幻想的な歌の人らしくて、たまたま読んだ号が短歌初体験の私に大当たりだった模様。なんかもう、すごいや。本当は、都築省吾という人の特集を読んでねと借りたんですが、そちらは飄々とシニカル現実的で面白かったけど、葛原さんのほうが好みでした。なんかもうすごいよ。

築城はあなさびし もえ上がる焔のかたちをえらびぬ


これが一番、脳をいったりきたりして、バーンとしっくりはまりました。ほかも、美しく派手な歌で最高。明治の頃によく名前でてくる太田水穂っていう師匠も、これ系の幻想的な歌だっていうんで、年月を重ねるってことがよくわかんなくなってきます。簡単に老人になるわけじゃないんだなぁ。