2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

サイト改装

改装しました。テンプレートをいじっただけですが、見栄えがよくなりましたー あと、前配った冊子とか載せときました。

『魔法使いの弟子』ロード・ダンセイニ

ダンセイニのロードは貴族のロード。社会主義に機械万歳な時代に、魔法物語や神話の創作をやってた貴族だそうです。貴族スゲー。 これも、古い伝説の体をした創作で、バラッドっぽいのかな、ロマンチックでした。伝説そのものを創作したい人なので、現代小説…

『幻の特装本』ジョン・ダニング

探偵は、巻き込まれ型で、退職警官で、ドロを啜るドジやって、女に甘くて、ほろ苦エンドのこうでなくっちゃー、と期待は満たされました。期待を裏切らないんで、売れたエンタメって素敵。 ポーの大鴉限定本を巡るミステリーってことなんで、小道具が古本屋め…

『虚無への供物』中井英夫

バベル観たあとにこれ読み終わったもんだから、今日はどんだけガッカリの星に祟られてたのかと。 なんつーか、頭いいのはよくわかるし、詩っぽいとか、レトリックとか好みなタイプではあるけど、推理とかさておき、読んで面白くないのが致命的。難しくて面白…

バベル

ドキッ、DQNだらけのドキュメントもどき大作(ドギューウゥン(効果音))ポロリもあるよ★ 言うまでもなく、ドキっとDQNとドキュメントはダジャレです。 ひとついいところがあったとすれば、タダ券で見たんでよかった。 ん〜、頭いいやつが作る映画はよくわ…

テールミン 第二回公演

二回目の公演でした。音楽の中で、浮き気味の詩の朗読とかいって、声よいわけでもなし、間ももたないしで、申し訳ない・・・常連さん方、すいません。 詳細は、また後で書きます。 オマケ 「泥酔報告記」 最初に書いておくべきことは、私、初めて泥酔しまし…

『DDD』奈須きのこ

読んだ。最後までちゃんと読みましたよ。本文のフォントが、ゴシック+古印体みたいで、噂通り読みにくかったです。フンイキは確かに出てます。 森広嗣が嫌いな人に読ませてみたいなぁーと、意地悪く思ってしまうような、観念的な殺人事件の数々。この文体が…

『愛と憎しみ 新・ちくま文学の森』

「愛」と「憎しみ」はワンセット。収録されてる古今東西の小説は、深いのから軽いのから男女から親子から同性愛とか、バリエーションあって面白い短編集でした。さすがちくまー 名前だけ聞いたことあっても、読んだことなかった作家がまとめて読めたんで、や…

『あゝ野麦峠』山本茂実

つまり、本はたくさん読んだほうがいい。 「女工モノ」で、同じような本かと思っていたんだけど、・女工哀史→大正末期の、大阪と東京の工場 著者は同時代人のストライキやったりするような労働者 ・野麦峠→明治〜滅亡からの諏訪の製糸業を俯瞰 著者は大正生…

G-SHOCKの電池交換

時計のバンドが壊れたので、代替品を探していたら出てきたGショック。懐かしい。 親戚のおじさんから9年前くらいにもらったもんですが、ピチカートファイブモデルとか書いてあってびっくり。値段調べてみたら高ぇー。安売りあったかもしれませんが、よくこん…

大正っぽいゲーム

最近、大正の風が吹いてきた自分用にメモ。なんかエロゲーばっかになったけど、私のせいではなく、世の風潮のせいです。・「夢幻泡影」 エロゲー。フリーソフト。 瀧井孝作の『無限抱擁』とも、ショタメイドゲーとも関係ないアリスソフトのすんごい古い名作…

[本]エリコ 谷甲州

最近読んだわけじゃないけど、谷甲州について話題が噛み合わなかったわけが、氷解しました。私が、読んだことある谷甲州ってのは、SFマガジンで読んだこのエロ小説だけだったわけなんですよ奥さん。 →あらすじ間違いない。いじめられ男の子が、ホモの先生に…

『野獣死すべし』大藪春彦

装飾の過剰さ。非情で残酷な主人公を飾る、本、服、車、音楽、暴力、装飾過多な文章。 つーかもう、嫌らしいまでに、固有名詞のレベルがたけーよ。レールモントフの小説みたいにとか言われても、わかんねーよーでも、其れも多分、過剰な装飾の一環なので、わ…

『最後の瞬間のすごく大きな変化』グレイス・ペリー 村上春樹訳

一人称で、アメリカの下町生活の断片を切りとってくような短編集。 卑小で汚い見解がぽんぽん飛び出して、生き生してんのに腐りきってる人間が、動くのは、久々に現代っぽい翻訳モノリハビリでした。 うおー読みやすいー。 現代文学すげー。

『心臓を貫かれて』マイケル・ギルモア 村上春樹訳

『冷血』みたいな犯罪実録モノ。でも、冷血の著者と犯人が魂の兄弟だったのに対して、死刑になった兄について著者が書いてる本。同じ事件について、ライターが書いた「死刑執行人の歌」は冷血の後釜に大ブレイクしたそうで。訳者、曰くそっちはつまんないそ…

『背教者ユリアヌス』メレジコフスキー

背教者とかついてるから、エロい本かと思ったら、ちっともエロくないばかりか、普通にすごく面白い大河ロマンでした。青春小説ともいえるかもしれない。 その実は、結構古典な宗教小説らしいんですが。 過ぎ去りし幼年時代への郷愁と古のローマの神々の信仰…

『SF英雄群像』野田昌弘

SF! SFの歴史っぽいかんじの本。ですが、文章がやたら古風で、いつの本だよと思ったら、出たのは昭和30年代後半とな。すごく昔の本でした。ひねくれた感想が皮肉たっぷりの評論本じゃなくて、SFが新鮮でワクワクしてる時代の本なのでした。未来なのに古きよ…

『女工哀史』細井和喜蔵

「女工大全」というタイトルが似合うかんじに、女工の募集から女工の生活、仕事、趣味思想将来末路が書いてあるんで、女工についてにわかに詳しくなったような。 有名な本だけど、湿っぽいタイトルなんで手にとりずらかったんですが、読物として面白いのは抜…

『冬の巨人』古橋秀之

ラノベだ・・・ラノベラノベって、どういうものがラノベですよって、よくわかるようなラノベのお手本みたいなかんじでした。毒が抜けて、熟成した感。でも、面白いかといわれると、ラノベに求めてるのは、はっちゃけぶりなので『超妹大戦シスマゲドン2巻』の…

『アガーフィアの森』ワシリー・ベスコフ

いつだったかの書評にあがってて、いつか読んでみたいと思ってた本。シベリア針葉樹地帯に、300年以上自給自足していた家族が、今から二十五年前くらいに「発見」されてからの新聞記者による取材。感想も浮かばないほど、奇書。珍しい出来事というだけでなく…

『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』アレックス・シアラー

児童文学久しぶりに読みました。前塾で教えてたとき、好きだって言ってた子がいたなぁ。よくできてる児童文学でした。ハウルみたいに、婆さんの体に女の子っていう話。でも、おっさんが女の子2人が老女にいじめられたりいじめたりな話を書いてるって、相当面…