2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

保育園転園に伴うお買い物備忘録

1歳クラスで認証→認可に転園となりました。平たく言うと、私立から公営にうつりました。 今通っている0歳クラスの認証がとても良い園なものの、2歳児クラスまでしかないので、いつかは転園が必要でした。ああこれで5年は仕事が続けられると、ホっとしたのも…

子がいると味わい深い古文

・子供できると、今までに読んだ話が新たな感動を持って思い出される。 平家物語の親子出てくる系はやべえや。 副将被斬は超ヤバイ。一番ヤバイ。数えだから5歳くらいだもんなあ。泣いちゃう。安徳天皇の入水もめちゃめちゃ悲しい。義経千本桜のフィクション…

『セラピスト』最勝葉月

この方のドキュメンタリー本は、著者と対象の距離感が好ましく読み易いのでよく読んでます。これはだいぶ著者に寄って書かれてまして、精神病、こころの病を治療する治療者を、医者であれ、臨床心理士であれ「セラピスト」と呼ぶそうで、そのセラピスト側の…

『マウスガード 1152年』

メジャーでないレーベルのアメコミを翻訳したやつ。アメコミの児童向け賞など獲った作品だそうなんで英語できる人は原書のほうがいいかも。ネズミたちのファンシーなみてくれからに騙されるな、シリアスでハードな中世風ファンタジー。 雰囲気は公式サイトで…

『かわいい闇』ケラスクェット

結構前に買ったけど感想書いてなかったので。 海外コミックは好きだけど、この手の本はごく少部数しか刷らないというイメージなのでほしいほしい!となった人が買わないと申し訳ない気持ち。なんで、これはほしいほしいほしい!となって予約して買いました。…

『あなたの人生の科学』

鼻持ちならないアメリカンめ!と、あんまり共感できなかったけれど、だいたい面白く読み終わりました。最近読んだ科学系ドキュメンタリの話が手を変え品を変え出てくるので、今ホットで主流な考え方の本なんだと思います。最近の科学雑学を、ある夫婦の生ま…

『時の娘』ジョセフィン・テイ

シェイクスピアあんまり読んだことないなあ、リチャード三世でも読むかってところで、事前準備で手に取りました。イメージのとにかく悪いリチャード三世が実は…?と入院して動けない刑事がヒマつぶしに歴史を読み解く安楽椅子探偵モノ。ミステリのかんどころ…

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』増田 俊也

格闘技には疎いんで何も知らない状態で読みだしましたが、抜群に文章が巧い上に、狂的な思い込みを感じる圧倒的な意志をベースに書かれるので、読み応えありました。木村政彦と力道山の試合、これが何を意味するのか、日本の格闘技(武道、スポーツetc…)の…

『暴力の人類史』スティーブン・ピンカー

図書館で借りたら上が数十人待ちで、下だけすぐ来たので下だけ読みました。みんな上で飽きるんだろうか、と若干不安になってましたがそんなの心配無用でした上巻早く来い。(上下連冊で予約してる人が多いだけですね) 厚いんで下から読み出すのも、取っ掛か…

『帰還兵はなぜ自殺するのか』デイヴィッド・フィンケル

映画のアメリカンスナイパーを、原作読んでいるのかと錯覚するほどに、全く同じ内容でした。双方のサブテキストとしてどうぞ。アメリカンスナイパーは一人、こっちは何人かを扱う。 貧困層の若い夫婦、従軍ストレスによる精神崩壊または致命的な肉体の損傷、…

『ねじまき少女』パオロ・バチカルピ

賞いろいろ総ナメにしたSF。SFっていうSFだねえ。読みながら世界観が浮かび上がってくるのがいいんで、あんまり説明はしませんが、とある事情で世界が破綻した近未来のタイを舞台にしたSF。だいたい著者は何人だよっていう、エキゾチックとSFで遠い遠い世界…

『オリクスとクレイク』マーガレット・アトウッド

著者は文学者。なので、SF枠だけど文学として読んでいい小説。カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』なんかに近い。 世界観の魅せ方が非常に巧みなので、これもあらすじ知らないほうが読む楽しみがあります。崩壊した世界と以前のディストピアらしい世界…