2016-02-14から1日間の記事一覧

『暴力の人類史』スティーブン・ピンカー

図書館で借りたら上が数十人待ちで、下だけすぐ来たので下だけ読みました。みんな上で飽きるんだろうか、と若干不安になってましたがそんなの心配無用でした上巻早く来い。(上下連冊で予約してる人が多いだけですね) 厚いんで下から読み出すのも、取っ掛か…

『帰還兵はなぜ自殺するのか』デイヴィッド・フィンケル

映画のアメリカンスナイパーを、原作読んでいるのかと錯覚するほどに、全く同じ内容でした。双方のサブテキストとしてどうぞ。アメリカンスナイパーは一人、こっちは何人かを扱う。 貧困層の若い夫婦、従軍ストレスによる精神崩壊または致命的な肉体の損傷、…

『ねじまき少女』パオロ・バチカルピ

賞いろいろ総ナメにしたSF。SFっていうSFだねえ。読みながら世界観が浮かび上がってくるのがいいんで、あんまり説明はしませんが、とある事情で世界が破綻した近未来のタイを舞台にしたSF。だいたい著者は何人だよっていう、エキゾチックとSFで遠い遠い世界…

『オリクスとクレイク』マーガレット・アトウッド

著者は文学者。なので、SF枠だけど文学として読んでいい小説。カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』なんかに近い。 世界観の魅せ方が非常に巧みなので、これもあらすじ知らないほうが読む楽しみがあります。崩壊した世界と以前のディストピアらしい世界…