2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『リボンときつねとゴムまりと』村山壽子 村山知義

頂き物。その節はありがとうございました。感想をお伝えせずにいましてすみませんでした。で、 「三匹の小熊さん」展に行ってきました。渋谷駅からちょっと歩くとあんな高級住宅街になるなんて知らなんだ。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/…

『現代民話考 6 銃後・思想弾圧・空襲・沖縄戦』松谷 みよ子

むかーし、友達が面白いと(以下略) とりあえず、ネタがとっつきやすそうなところから読んでみましたが、語り手と話の関係が近すぎてぞくぞくするような不思議な読後感。語られていることは、私にとっては信じられないほど昔だけど、その人にとっては経験し…

『夜の姉妹団―とびきりの現代英米小説14篇』柴田 元幸訳

いかにも現代小説な。

『麻雀放浪記』阿佐田哲也

エネルギッシュで奇跡のような時代の終焉が、戦後の終了と、一人の男の人生オーバーラップで、さびしい小説です。なげやりラスト(いい意味で)っぷりで、なんかやっと終わって安心しました。しかし麻雀小説だけど、勝ってる試合よりも負け試合の描写が多い。

『マイナス・ゼロ』広瀬正

あとがきに、昔お世話になったお爺さん(70歳)が出てきて不意打ちすぎてアイスコーヒー吹きました。そんなことはさておき、昭和の40年代のSFエンタメにして、主な舞台は戦前の東京。それを21世紀に読むってんだから、格調高すぎてすげー面白かったです。謎…

『スローバード』イアン ワトスン

SFギミックが純粋に楽しめる本。SFってアイデア一発勝負だから、オチある短編と親和しまくるんだろうなーと思いました。しかも、SFってだけでオチがなくても許せる。あと、アイデアで勝負をかけなくても、叙情とか格調高さとかその他要素でポイントプラスな…

『ディックアイディック』ヴォネガット

世界は崩壊しない本だけど、ゆるやかに平凡な人生が終わっていくことと世界崩壊が同じ重さなんですねこの人のSFは。人生が終わればこの世からおさらばなわけで、たしかに世界は終わるんだけども、天秤でつりあうってのがすっごい個人主義な小説なのかもしれ…

『二都物語』ディケンズ 中野好夫訳

むかし、英語の先生がこれは面白かったと言っていたことをまじで10年ぶりくらいに思い出して読みました。日本語訳で。軽妙で下品なテンポの日本語訳が、当時は日常言葉だったかもしれないけど古いのでマジ古典な空気。民衆のイメージっつーか、下品さっつー…

『リーグ・オブ・ザ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』 1巻2巻

マ・ン・ガ!何でも、宇宙人もヒーローも阿片中毒も鶏姦も熟年ラブもミッションスクール女学生ポルノもごった煮なマンガ。ジャンル分けはアメコミ。ミモフタもないですがアメコミなので尋常じゃなくエロい設定なのにエロくはない。 なんかもう、進行方向エロ…

『恋の門』

気がくるっとると評判の漫画にして、映画化もしたなんだか有名な漫画。でも、読んで驚愕、コミケに行ったことある格ゲー同人屋にしかわからないんじゃね?わかるの? 注釈版が必要なんではと無駄に心配するほどの無駄なリアリティ。 無駄にリアル杉なのであ…

『ヴンダーカマー』

なぜか古本屋でしょっちゅう見かける。アンダーグラウンドなメガネ萌えエロマンガ。メジャーになった証拠。それともあまりにもあんまりで放り出されたか。そして私はメガネ萌えではないのでした。 若干どうでもいい話ですが、同じ作者のなんかの本にあった …

『アンダーザローズ』

昼ドラが煮詰まったエロさ。なまなましくて、エロい気持ちになる前に気持ち悪くなるかも。もっともエロマンガじゃなくて通称「裏エマ」なヴィクトリアン大暗黒マンガなのだからですが。

『水爆性本能征服』

キャーッ 破廉恥だわー エロマンガだわー と、エロ本よむき満々で買ったけど、つーかこれでエロい気分になるには、筒井康孝の投げやりと星新一の破滅メランコリを足して3でわってエロで薄めたかんじなので無理でした。 可愛そうの語源の意味でのいとあわれに…

エロマンガ草子

電網沃野はヴィールス蔓延 トマの屋に訪なう人数なきもむべなるかな。 トマの店じゃなくても、人こないー せっかく人もいないので、声を大にして最近買ったり最近じゃなく読んだり買ったりしたエロマンガの話でも。 うあーっ見渡す限り人がいないぞー いない…