2010-01-01から1年間の記事一覧

『カールじいさんの空飛ぶ家』

センチメンタルが甘く切なく、開始15分でエンドロール流れるんじゃないかってぐらい盛り上がって、まさかあんなことになるなんて・・・ すごく良くできた映画でした。ピクサーのアニメは、DVDで見て、時間たっぷりとってコメンタリーとかオマケをいっぱい見…

『崖の上のポニョ』

「不安と神経症の時代にー」ってDVDの裏に書いてありました。すごいや。不安と恐怖の一切が劇中にない作品なので、見てるほうが不安になるっちゅーの。快楽度はすんごい高いんだけど、けど、それでいいのかと言われたら、作り手が不安にさせようと思ってない…

なんかSF辞典

世界の、日本のSF作品の総覧の80年代の本。この頃ってまだSFが元気だったんだなぁ。肝心のタイトル忘れてしまいました。書評が、オチまで書くなよっていう書評なんでいろんな作品のオチを読めました。くそう。お手軽にまとめてあるもんで、つい。くそう。バ…

『禅銃』ゼン・ガン

アホSF。外人が書く日本文化って超クールすぎて、大好き。なSFでした。話はめちゃくちゃだけど、まぁ、いいんじゃないかな。

『スカイクロラ』

どうしよもないいつもの押井映画。人物まで3Dかと思っちゃったよ。 あといろいろあったんだけど、忘れました。

『永遠の子どもたち』

前見た、パンズラビリンスがえらくお気に入りになったので、同じ監督のホラー映画。孤児院に出る子どもの幽霊の話。と書くとミもフタもないんだけど、結末は、うん、ホラーだった。悪趣味さは、ホラー映画の中でやられると普通にホラーでした。ホラー映画な…

『王立宇宙軍オネアミスの翼』

超リッチな映画。こんなの作れちゃうとか、20年前くらいって、すごい時代だったんだなぁと思います。20年前ってみんな手でセルにアニメ描いてるんでしょ。なんか凄まじい物量でどうしたらいいんか。

『ヒックとドラゴン』

良い爬虫類映画。ディズニー産じゃないっていうのがすごくよくわかるオチでした。

『ラースとその彼女』

この直前にホラー映画見てたせいで、住民が優しすぎていつホラー展開になるか戦々恐々としてましたが、普通のヒューマンドラマでした。 ダッチワイフの人形を彼女と言い張る弟と、それを壊さないようにする周囲の人々。フランス映画だったらもっと下品になっ…

『長い旅』大岡昇平

なんか新聞の切り抜きが出てきて、切り抜いたのは私らしいので読みました。戦犯法廷の法戦の資料からのノンフィクション。洗練されてていい本でした。

『くらやみの速さはどれくらい』

いかにもSFなタイトル。SFってタイトルが本当キレイだなぁ としみじみするよないいタイトル。 自閉症の人が高度な数学能力で働くラボで、普通人になれるっていう治療が巻き起こす波紋。多分に著者の実体験が大目みたいで、結末があるってよりも、エピソード…

『奇跡の脳』

ちょっとうさんくせぇ本だけど、脳みその一部を欠損した脳の科学者が、劇的に変わっちゃった人生を語る本。脳の働きで世界からインプットなんか全く変わるらしいよ。悩む脳みその部分がなくなっちゃったという。いいこと悪いことかは別として、そうなってし…

『火星年代記』ブラドベリ

絶対読んだことあるけど、もう一度。今は昔ほど好きじゃないのはなぜかよくわかりませんが、いい本でした。手塚治虫先生もきっと読んでたんだろうな、とふと切なくなる瞬間に思いいたるのでした。

『宇宙の戦士』ハインライン

スターシップトゥルーパーズの映画の1が好きでたまらないので、原作本の古典SFも。なんか就職する人に読んどけ本の1位になりました。私の中で。読んでおけば、無駄な葛藤が減ったかも。それはそういうもんなんだよと。

『麦ふみクーツェ』いしいしんじ

初いしいしんじ。好きか嫌いかで言うと嫌いだけど、いい本だと思うし、他の本も読みたくなる日があると思う。大人の童話って装いがめんどくさくてほぼ嫌いなんだけど、これはこれでいいのかも。

『少年少女通販広告博覧会』

雑学。あやしい通販広告の本。子どもが欲しいものって、今自分が欲しいものと少し違うんだな、と思い、いつの間にか大人になってた感。あやしい商品が魅力的だった頃に戻りたいと思わなくも無し。

『女信長』佐藤賢一

うん、一発ネタだった。すまんかった。ジャンヌダルクといい、見事にキャラ小説。ツンデレ娘で終わる分、ジャンヌのほうが好きでした。読んでるぶんには。エキセントリック美少女がめんどくさいばばあになるまでの本。

『タイム』エレクトリック・ライト・オーケストラ

近所にレンタル落ちCD屋ができたので、ちょっとのぞいて、めぼしいものなかったので1枚ジャケ買いして、家でパソコンにつっこんだとき流れてきたのがオタクの第六感ってすげぇぇぇぇ あと無知っていやね。 とっても好きなアルバムでした・・・

ゲーム音楽コンサート PRESS START 2010 第一部

9/11夜公演に行きました。 演奏が今までで最高。 弦は言うことないし、金管が繊細っていうか超不安定だった例年に比べて、安心してエキサイトできました。俗っぽい演奏なのかもしれないけど、エンターティンメントだからね!楽しみたいよね! 演奏者さんたち…

『短編小説のアメリカ 52講 こんなにおもしろいアメリカン・ショート・ストーリーズ秘史』青山南

短編小説というジャンルの特性と、その表現されるテーマとか、短編小説をめぐるアメリカの文学界とか歴史の諸々。小説家を養成する講座ってのが、アメリカの大学にいくつもあるんだけど、それが小説家の収入源になってたりとか、ねじれた構造もありーの、で…

『翻訳夜話』村上春樹 柴田元幸

おおむねハラタツけど面白かったです。くっそー 村上春樹の翻訳読むの面白よー 村上春樹の小説はそんな好きじゃないんだけど、翻訳される作品と翻訳が好きです。 翻訳を、小説を書く作業とは全く別にして、誰かとつながるために、必ず価値のあることをしてい…

『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』白井恭弘

まー 私が英語できねーわけだよ。母語の習得で失敗することはないのに、なんで第二言語の習得はほぼ失敗するのかという科学的なアプローチ。そりゃできねーわけだよ、と思うことばかりでした。なんか英語の授業でよくやってる音読とかあんま言語習得に効果な…

『キリンヤガ』マイク・レズニック

アフリカの伝統的な生活をするために、星に丸ごと移住した人々の話。SFだけど、童話のようなフシギな冒頭から、夢と生活が破綻していく後半に向けてどきどきSFになっていきます。未開惑星SFというだけでもエキゾチックなのに、アフリカのトラディショナルな…

『鉄の夢』ノーマン・スピンラッド

奇書。ヘンテコな本でした。でも、正しくSF。SF作家アドルフヒトラーの遺作の復刻出版ダヨ!を、まんま丸ごと1冊やってしまうという、構成そのものでSFやってる本。

『ドクター・アダー』KWジーター

剣と魔法のファンタジーばっかでくそくらえこれでも読んどけ(要約)みたいなフィリップKディックの序文がついてくるけど、だがしかし、荒廃した未来でエロいことしてればいいってもんじゃねーぞ、と2010年の今では思うのでした。その当時のセンセーショナル…

『カエアンの聖衣』バリントン・J・ベイリー

超面白くてびびった。『CLOTH ROAD』っていうデザイナーとファッションモデルがタッグでバトルなマンガがあって、それっぽいんだよなーと思って読んでたら、なかなかそんなもんじゃなかったです。 独自の服飾文化を持つカエアン製の衣服を、盗品をさばこうと…

『果て無き渇望』増田晶文

最近ふと手にとったら予想外に面白すぎたのが「果て無き渇望」というボディビルダーへのインタビューで構成されたノンフィクション。作者がスポーツライターだけあってサクサク読めるんだけど、内容が重い。 人生で勝負をかけないといけない時期に、趣味に全…

2083 第4回ゼミ

2083という謎の団体があり、公式っぽいようなそうでないような、よくわかんない雰囲気でしたが、ゲーム音楽についての集まりがあるということで参加させていただきました。今オーケストラでゲーム音楽を演奏するのが流行ってるん。で、そのへんのシーンと、…

『心地よく秘密めいたところ』ピーター・S・ビーグル

19歳のときに書いたとか、作者のあまりの世捨て人っぷりに読後心配になるくらい完成してる話でした。完全なる創作の物語で、小粋なニューヨーカーがぐだぐだしてるいかにもなアメリカファンタジーなんだけど、よく考えたら警句だけで成立してるような。でも…

『焼けたトタン屋根の上の猫』テネシー・ウィリアムズ

実際の上演版の結末と、脚本上の結末の2パターンを載せてる本なんて初めて見ました。読むには脚本版のほうが劇的だけど、確かに上演版のほうがインパクトある役者を長く使えて面白い演劇になるのかも。 たくさんの場所で進行しているはずのドラマがほんの数…