2010-08-15から1日間の記事一覧

『心地よく秘密めいたところ』ピーター・S・ビーグル

19歳のときに書いたとか、作者のあまりの世捨て人っぷりに読後心配になるくらい完成してる話でした。完全なる創作の物語で、小粋なニューヨーカーがぐだぐだしてるいかにもなアメリカファンタジーなんだけど、よく考えたら警句だけで成立してるような。でも…

『焼けたトタン屋根の上の猫』テネシー・ウィリアムズ

実際の上演版の結末と、脚本上の結末の2パターンを載せてる本なんて初めて見ました。読むには脚本版のほうが劇的だけど、確かに上演版のほうがインパクトある役者を長く使えて面白い演劇になるのかも。 たくさんの場所で進行しているはずのドラマがほんの数…