2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『動くものはすべて殺せ――アメリカ兵はベトナムで何をしたか』

戦争やばいよやばすぎんよ。読書人生の中でも、1,2を争うキツかった本。2001年に大学院生が別のこと調べてるときに偶然見つけた記録から、とんでもないことがわかったよっていう2013年アメリカ出版の本。 『ショアー』とか読むとナチスのホロコーストヤバす…

[本] 『日本兵を殺した父 ピュリツァー賞作家が見た沖縄戦と元兵士たち』デール マハリッジ

沖縄戦の従軍当事者が世代的に死につつあり、その父を亡くした強烈な動機のある著者が心に折り合いをつけながら執筆に10年という時間を経た上で、今の時代だからこそできあがった本。昔の本ではない、今の本のスリルがありました。 父親と同じ部隊の生き残り…

『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ

ファンタジーとホラーの抒情小説。詩的と評されるとおり短編は、文章と構成とも本当に美しいものでした。これね、英語読めたら本当にすごいんだと思う。日本語訳もいくつかあるけど、淡泊気味という評の最新訳でも、ものすごい心かき乱されるもの。 材料は、…