2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

時事ネタ 限界集落で大麻

面白すぎる。小説になりそう。善と幸福の自然派サブカルチャーが、一網打尽で面白すぎるんで顛末まで報道されてほしいです。誰か一冊ルポとか書いてくれないかな。 まあ私はこういう類の価値観ノーサンキューなんですが、ザマアな懲罰感情というよりも、人生…

『チェンジ・ザ・ネーム』アンナ・カヴァン

書かれる人物は女たち。主人公は抑圧的な家庭に育った小説家志望の女。めっちゃモテモテでお約束フィルターでもかかってるような雰囲気あるので、メロドラマなのかな?と思わなくもない事の運びと、不穏ないろいろなレベルの表現が混ざっててそれが意図的な…

パーフェクト・ワールド

クリントイーストウッド監督主演+ケヴィンコスナーのダブル主演という超男臭さ漂うキャプション。脱獄囚と少年のロードムービーという破綻する未来しか見えず常に抱える重苦しさと、甘い郷愁さそう少年の日々と…わかり易い映画ではありますが、やはりこれも…

『台湾海峡一九四九』龍 應台 訳:天野 健太郎

中国内戦の1949年の台湾の人々を中心に話を聞く著者。エッセイともルポともつかない文体でして、大量の物量は全て著者が聞いた誰かの話か私の話。主観である、と著者は再三書きます。 ちなみに著者は女性。自分のドイツ国籍の息子に乞われて自分の話をするこ…

クラウドアトラス

SF映画。 1、19世紀の南洋で白人青年と密航奴隷の友情 2、WW2直前のイギリスにて音楽家の青年が傾ける愛 3、現代でコメディ的な災難に見舞われる批評家 4、現代より少しだけ未来の記者 5、はるかな未来のソウルで複製人間の反乱 6、いつとも知れない時代で原…

『なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記』H.S. クシュナー 岩波現代文庫

ものすごいタイトルだ。ちょっとナルシスティックなタイトルじゃない?とか、思いつつ宗教宗教ってかんじなのかなーと思ってたら、全然違いました。 ヨブ記が一番の大きなテーマになっているんですが、作者の存在に言及する時点でおっというかんじでした。 …

『少年キム』ラドヤード・キプリング 斎藤 兆史訳

大インドのエキゾチックが、読んでて超楽しい。情景描写の熱がすごい。 イギリス人少年が含蓄ある話を老僧とする〜みたいな紹介読んで読みだしたもんで、意外に大冒険エンタメしだして面白いし、文章自体も非常に面白いし、悪童キムの胸躍る冒険譚かと思いき…

『理系の子―高校生科学オリンピックの青春 』ジュディ ダットン

わくわくする本でした。子どもたちの成長が描かれるっていう題材それ自体が人間がポジティブな方向に変化することなんで快いんですけど、人類のフロンティアに立つ天才たちの話。アメリカの科学フェアという、何万ドルも賞金があってスポンサーがついて、奨…

バッファロー'66

ギエエエエつらいーーーーつらすぎる。 愛されない男の愛されない描写がつらい… つらあああい けど、大変に面白い映画でした。すごい。カルトだ。面白い。ちゃんと最後まで見よう。映画館のいいところは、最後まで見させられちゃうことだったでしょう…アマゾ…

トレイン・スポッティング

見たことありませんでした。私、主演俳優さんの顔をヒーローってかスターウォーズのオビワンケノービ(若)しか見たことが無かったからギャップがすごい。登場人物より若い時に見なくてよかった…今はこの、若者たちのどーしようもなさ、絶望が理解できるんで…

ニューシネマパラダイス

名作過ぎて、あといい話そうで眠そうなんで後回しにしちゃって、今の今まで見たことありませんでした。今!今みないと一生見ないまんまで終わる!と、かなり無理やり見始めました。 3時間版と2時間版があり、話も微妙に異なっちゃうそうなんですが、↑の通り…

アニメ「戦争童話集」全部見た

アマゾンのプライム(\3900/年映画観放題とかサービスいろいろ)のアニメカテゴリの中で、「戦争童話集」が見られます。 あんま見る機会の無いアニメですけど、タダで見れるぜ!金払ってるんでタダじゃあないんだけど、まあタダなんで。 「戦争童話」とかこ…

『神経ハイジャック――もしも「注意力」が奪われたら』マット・リヒター

最後まで読むと、予想外の読後感になりました。最先端の知識をストーリー仕立てで楽々吸収、っていうかんじで読みだしたんだけども。科学的事実としては、この二つを強力に立証します。・人間の注意力、意識を向ける力の限界は、19世紀くらいから研究され続…

『ヰタ・セクスアリス』 森鴎外

初めて読みました。タイトルが旧カナだったんで、なんか手に取らなかった数十年。なんか深刻そうじゃん。僕はいかにしてエロ本と出会ったか(6歳)、学校で尻を狙われる、エッチなことは汚く思いながらも興味津々、そして恋に恋するお年頃…の一人称僕!面白…

『台所のおと』幸田文

『サイコパスインサイド』読んだ後に、対極究極のこれよ! 繊細な感受性と思いやりで回る世界。サイコパスはこの小説にいません!そんなの当たり前とは思いつつも、この暗黙知で構成された同質性の高いコミュニティも今とは違う世界だなと感じました。私は住…

『サイコパス・インサイド―ある神経科学者の脳の謎への旅』ジェームス・ファロン

たいへんたいへ〜ん私ってもしかしてサイコパス? という事になったサイコパスの自伝。脳のスキャン画像を見てこいつサイコパスだな、っていう診断を自分でつけてしまった脳科学者が、成育歴の検討や自分の内側に向き合って葛藤する、サイコパスがヤバイと思…