2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

熊狩名人、たぬき汁 佐藤垢石

底本が「つり人ノベルズ、つり人社社」なので、今でてる本と全く変わらない、山ネタ話。心が休まる。 http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/files/46742_25681.html http://www.aozora.gr.jp/cards/001248/files/46519_25613.html

『空襲葬送曲』海野十三

1932年の連載小説。超おもしろい。http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/1240_25726.htmlほのぼの江戸っ子ホームドラマからの、空襲の悲惨地獄絵図!毒ガスの恐怖!痛快なミリタリ描写!若人がかどかわされる平和不戦活動はその実は空襲時に電灯をつ…

『人は変われる―大人のこころのターニングポイント』高橋 和巳

迷える30代がジャスト年齢の対象読者。20年くらい前の一般書→ちくま文庫で評判よさそうだったんで。 変わりたいという動機があって、変われないんだけどどうしたら、という逆ギレから手に取って読み始めるんで、面白いとか納得するには、相当ハードルが高い…

『空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集―』寮 美千子

更生活動で、少年達が作った詩。詩に短い背景説明がついています。表題が本当に美しくて、amazonの立ち読みでちょっと読める。 https://www.amazon.co.jp/dp/4101352410分量は少な目。俗なお涙ちょうだいを求めて読んでもいるあさましさと、疲れてるときはい…

『死者の書・身毒丸』折口信夫

スーパー難しそう〜という思い込みあった本で、これがセピアの紙に岩波のギッチリ詰まった本文だったらスーパー難しい印象のままだったと思うんですが、新しい組で読んだせいか、なんかラノベ並みにすっきり読めました。新しい版で読もう!振り仮名がカタカ…

『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』三浦 英之

満州建国大学の名前全く知りませんでした。何があったのか、何故知られなかったか、生徒の人生という事実そのもので記録。人生を選べる人って恵まれた能力とか立場があるし、その選ぶという行為のために能力を賭けるのが生きる価値のように思うっていう、古…

『想像ラジオ』いとうせいこう

東日本大震災後のベストセラー。小説をものすごく読んでる人間が書いているな、と感じる技術やまじめさが、功を狙ったり、業界ウケとかそういう一過性のもののためではなく、もっと切実な動機を持って永く解決を祈るために書かれていると思います。超まじめ…

旧版『漁師の角度』 竹谷 隆之

旧版!旧版が図書館にあったよおおおお! 表紙はまるで硬派な写真集みたいな布張り装丁で、中をペラペラめくってもルポ体の文章と、リアルな情景写真。 SF。 新版は 竹谷隆之『漁師の角度』第一話が、ネットで冒頭読めます。ネットだと印刷物より実物っぽく…

『イェルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告』ハンナ・アーレント 大久保 和郎訳

決して厚い本ではないんですよ。でも、読むのに4週間もかかった…間に一息入れないと読み進められなかった。あまりの残酷さにためらうとかじゃなくて、一般化やイメージを事実で一歩ずつ排していくので、文章一行で世界が変わるのが1ページの中で何度もあるん…

『蜜蜂乱舞』吉村 昭

いい小説。いい本。 という感想が第一にくるよくできた小説で、昭和の養蜂家の1年というとても興味深いドキュメンタリーと、その家長を主人公にしたホームドラマで、構成カッチリ1冊でスッキリ終わるし、読後の満足感もたっぷり。解説見たら、家族大事にみた…

『孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生』(フィールドの生物学) 前野ウルド浩太郎

重い本読んでて煮詰まったので、面白博士シリーズ〜 事実は大変に面白いけど、文章がちょっと不安定。そこもきがくるった博士で面白いんだけど。バッタとイナゴの違いなぞ、この本読まなきゃ一生気にしなかったし、写真のキャプションが素直に狂っていてよい…

人間とのかかわり

子供がますます人間ぽくなってまいりました今日この頃。ヤベー小さい人間だコレ。 私自身が、決して自分を良しとしていないことと、自己肯定感が驚異の低さ(低いことで自尊心を守ってる)という面倒くささなので、動物好きっていうか、むしろ意思無く恐怖と…

『ユダヤ人を救った動物園――ヤンとアントニーナの物語』ダイアン・アッカーマン 青木玲訳

この前読んだ『プリズンブッククラブ』の読書会で、みんなすごく面白そうに読んでたので。未来と自由を奪われた状態という境遇への共感で、とても面白い感想でした。動物園をして善良な場所、とか面白そうに読んでると読みたくなってくる。WW2中のポーランド…

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』牧村康正 山田哲久

面白いっていう書評しか読まなかったけど、たしかに超面白かった。 ものすごい対人難アリだけど、あくまでもクリエーターなトミノなんかかわいいもんだよこれ。昭和って全然いい時代じゃないわ。人間らしい人間とでも言うか、人間らしさをここまで許す時代と…

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