『人は変われる―大人のこころのターニングポイント』高橋 和巳

迷える30代がジャスト年齢の対象読者。20年くらい前の一般書→ちくま文庫で評判よさそうだったんで。
変わりたいという動機があって、変われないんだけどどうしたら、という逆ギレから手に取って読み始めるんで、面白いとか納得するには、相当ハードルが高いこの手のカウンセリング本。ちょっとでも変だなって思うこと書いてあると、途端に読む気が失せるところを、変化した実例という正解且つゴシップ興味でひっぱりつつ、なぜ変化したのかをやさしい語り口で教えてくれます。カウンセリングの人の技術だなあ… 一般向けなので科学物質がどうこう〜という話はなくて、読んですぐ効く。わかっちゃいるけど…というところを優しくしてくれて、荒れない時間もてていい本でした。