2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『漂着物事典』石井忠

著者は高校の先生。変わり者っぽい高校の先生感がすごく味わえました。しかし、なんでこんな本読み出したのか自分でもなぞ。事典と銘打ってますが、漂着物についての短いエッセイと考証と事実が淡々。すっごくいろいろなモノが流れ着きます。地平の果てから…

『乱鴉の饗宴』下 ジョージRマーティン

と思ったら下も読んでしまいました。ああ気になるさ!先は気になるさ! でも、原作自体が迷走しそうな気配ぷんぷんに加えて、訳は五百歩譲ってもハラタツあとがきなので、微妙な気分です。先は気になるけど、読む楽しみは失いました。先だけ気になります。

『マグダレンの祈り』ジューン ゴールディング

修道院の未婚の母出産施設の話。だが、感動ドキュンとか、愛の物語とかじゃないよ! 時は20世紀のアイルランド、妊娠に対する社会的な制裁を受けて、劣悪な環境で出産し、子どもを取り上げられる女たちの世話をする、助産婦が過去を振り返ったドキュメンタリ…

『剣嵐の大地』ジョージRRマーティン

相変わらず表紙絵がもったいないシリーズ。1冊目も相当でしたがこの絵描き全然う・・・と思ったら、斑鳩(STG)の絵の人でした。鈴木康士。ぐぎぐぎぎぎそりゃ納得すぎて、もっとグラフィカルに描かせてあげたら雰囲気出るのにと思いました。好きだけど…

『乱鴉の饗宴』上 ジョージRマーティン

ファーーーーーーーーーー(ゴルフで危ないときの掛け声)氷と炎の歌・乱鴉の饗宴改訂問題wiki岩波版の西遊記で、途中で訳者が変わってのたうちまわってる人の気持ちがすごくわかりました。 なんとなく推測できますが、訳者の力で、3部までが格調高い擬似歴…

『バカバカRPGをかたる』友野 詳

だーかーらー TRPGってきらいなんだよwと思う自己満足極まりない語り口で超ムカツクwけどTRPGそのものが目指すものは大好きです。世界観の構築とか、動かし方とか。でもかかわる人がどうしても普通の種類の作品制作以上に神視点で作品を作る権力を持つため…

『エロス』広瀬正

厳密には多分SFではないですが、ifの人生がこの現代と地続きみたいな日本の有様で、小説の中での本当の人生が、架空の世界の人生・・・そんな構成なんて些細なことで、すごくよく完成してる小説。

『天涯の砦』小川一水

いつもの小川一水。SFステレオタイプな職種と、ありがちな人々で、SFって様式美だよねとか思いました。

『ヤマガラの芸―文化史と行動学の視点から』小山 幸子

書いてあることは興味深いことこの上ないけど、地獄のように読むのがつらい日本語がへったくそな本。超添削したい。中身は、ヤマガラにおみくじひきをさせる歴史を、世界では占いありきだったのが、日本では芸から発達した〜とか読まなきゃ絶対知らない知識…

『田宮模型の仕事』田宮俊作

静岡県民必読の書。というわけでもないですが、超好きなものがある人っていいよなぁーと思いました。