『漂着物事典』石井忠

著者は高校の先生。変わり者っぽい高校の先生感がすごく味わえました。しかし、なんでこんな本読み出したのか自分でもなぞ。事典と銘打ってますが、漂着物についての短いエッセイと考証と事実が淡々。すっごくいろいろなモノが流れ着きます。地平の果てから、時間の果てから、異界から。静かな読書体験ってあんまやんないので、いい時間でした。いつも、音読してるとか、のたうちまわりながら読んでるわけではないですが、この凪みたいな疑いも怒りもない時間は貴重。読書の一面です。