2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『人間の土地』サンテグジュペリ

飛行体験のエッセイ。 ときに傲慢に思えるほどに、熱烈に自由でありたいと願い、一瞬の生命の輝き以外の全てを捨て去りたいと、願う本。啓蒙書みたいな。そういう生き方に、最も近い生き方として郵便飛行という職業を愛し、その職務の中での輝かしい奇蹟のよ…

『エレクトラ 中上健次の生涯』高山文彦

血が吹くような危機一髪がぱんぱんに詰まった、その家族、土地からの逃亡と故郷の郷愁とか、なんかそういうの好きっぽいのでよく読んでしまうのですが、そのへんの最高峰中上健次の評伝。ほとんど、作品とイコールの人のようで、その評伝を読むだけでも、血…

『ダンボールハウス』長嶋 千聡

建築学科の学生さんが、卒論のためにダンボールハウスについて研究。 この本は、全く救いのない事柄について書かれているにもかかわらず、楽しげで明るい。 なぜかって、今は何も手にしてないけど、夢と未来と若さと希望のある人間が著者であるということに…

とてもこわい話 バーチャル 『CVR』

youtubeとか、動画サイトって便利だなー何でもあるなー と思って、軽い気持ちで、CVRっていう演劇のロールとかないかなって、探しました。CVRという演劇は、墜落した飛行機のボイスレコーダーをロールした演劇で、怖いもの見たさで一回見てみたかったけど、…