2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

文芸冊子ヤーイヤーイ Vol2

文芸冊子 ヤーイヤーイヤーイヤーイの第2号が発巻されましたので、合評会に行きました。 ヘビィィィィー 仕事じゃないのよみんな!と声をかけたくなるよな、まじめさで13?14時間くらい合評してました。 次回は出前+酒+朝ごはん用のインスタントスープ+お…

『からゆきさん』森崎和江

なんか題名だけ聞いたことあったので続けて読みました。満州モノの裏というか、あのへんの大陸浪漫の裏で、女の売買の目的が金だけじゃなくて、開拓地の労働環境の整備の一環だったりとか、上から目線だと違和感も何も覚えないような時代ををいきどおり悲し…

『奈落の神々 - 炭鉱労働精神史』森崎和江

こういう労働モノ読むの好きですが、このジャンルでも学術っぽい目線で書かれてることに違和感がないかということを思い知りました。いい意味で、そういった潮流にはない本。資料からそう飛ぶかよーみたいに思うこともあるけど、それが、著者の意志が書かれ…

『人はなぜ憎むのか』ラッシュ・ドージアJr

恐怖と憎しみがなぜ生まれ、あと目的意識なんかのこころや社会なんかと結びついたとき、どうなるかっていう本。 ただ、著者がニュヨーカーってかんじのアメリカンな偏り方なので、憎しみに対抗する方法、にそんなギャップを感じて憎しみはなくなんねーんだろ…

『羆嵐』吉村昭

恐怖VS人間。いたそうだし、すさまじい死に様だし、食われるし、死ぬより怖い。北海道の開拓村で、6人が殺された羆の食害事件のドキュメンタリー。 素朴っぽいストレートな語り口の、技巧とかあるよな類の本じゃないだけに、子どものとき見た昭和のホラー映…

『龍盤七朝 ケルベロス』古橋秀之

よくできててところどころ、すんごい面白いけど、これぇあー売れないんだろうなぁ・・・ラノベにしては重すぎて。重さが血がドバーっと出るとか暗いとかじゃなくて、重厚で質量があって重い。 別ペンネームで、歴史小説としてハードカバーで並べとけばだまさ…