『奈落の神々 - 炭鉱労働精神史』森崎和江

こういう労働モノ読むの好きですが、このジャンルでも学術っぽい目線で書かれてることに違和感がないかということを思い知りました。いい意味で、そういった潮流にはない本。資料からそう飛ぶかよーみたいに思うこともあるけど、それが、著者の意志が書かれてるわけで、こういうドキュメンタリーって読むのは事実以上に、著者なのかも。知らない世界への興味で読み出したけど、メインストリームから脱落した人、生活の歴史があったことを読むと、自分がいかにメインストリームから脱落することを恐れていたか思い至るのでした。