2011-01-01から1年間の記事一覧

『日本残酷物語 1 貧しき人々』

自分の仕事が辛くなってくると、この手の本読みたくなるのでした。 出版された時代と合わせて、テキストを読んでねっていうあとがき付の復刻の文庫。宮本常一筆頭に、何人かで書いてる+編集者の大幅な編纂ってことですごく恣意的な読み物ではありますが、エ…

『スワヒリ語のしくみ』竹村景子

いろいろと違いすぎて最早SF。こういうしくみで、認識して思考してる人間がいるんですね、不思議ですね。今年一番マンゴーという言葉を読んだ気がします。 果物とか、細くて長いものとか、そんなかんじで名詞にグループがあって、女性名詞とか男性名詞みたい…

『悪魔の薔薇』タニス・リー

叢書のラインナップだけども、たぶんタニス・リーっぽいんだろうなー と思って読むの後回しにしてたら、やっぱりタニスリー。けど、耽美ホモじゃなかった。タニス・リー読みたい人はどうぞ。

一年をふりかえってかわいいもの

かわいいものにうつつを抜かした一年でした。主にグーグル先生の画像検索の。 トラツリアブ フクラガエル シマエナガ アオミオカタニシ メンダコ マヌル猫 フォークマニス社のパペット 梅堯臣の蚯蚓と猫祭の漢詩 中国獅子舞 北と南があるけど、下の伝説にあ…

『平ら山をこえて』『ふたりジャネット』テリー・ビッスン

オモシローイ巧ーい。短編+南部っぽい語りで、アメリカの児童文学とか短編文学とか、そんなテイストのSF。すいすい読める巧さがあって、しかも鬱じゃない。けど暗い話は、底抜けに暗いので、SFっていうジャンル小説だよなぁと思います。絶望と鬱がエンタメ…

眠気覚まし

寝オチした会議の数はぶっちぎりで部署内一であろう私。 実践した眠気覚ましを備忘のためメモ。 音楽に合わせて踊る 即効性:★★★★★ 時と場所:計り知れないマイナス 備考:マイムマイムでも何でもとにかく一番効くけど、こんなことできれば寝てない。 腕立て…

『洋梨型の男』ジョージ・R・R・マーティン

おそらく一遍一遍が商業的に価値がある形で発表されたんじゃないかなーって思いました。作品として洗練されてて読み易かったです。最近の炎と氷の歌しか知りませんでしたが、相当昔から活躍されていた方だったんですね。巧くてびびる。

『蒸気駆動の少年』ジョン・スラデック

奇想コレクションっていうシリーズを最近ずっと読んでいます。だもんで、奇想のいろいろバリエーション味わいましたが、超絶技巧の匠による一品物の最高峰と、作者があまりにもヘン過ぎて作品もそれ以外に絶対存在し無いっていう孤高の小品と、大雑把に2パタ…

『ページをめくれば』ゼナ・ヘンダースン

最近、奇想コレクションというシリーズをずっと読んでて、全部奇書っぷりに驚愕してたけど、これはどのへんが奇書???と思ってたら1950年のアメリカの女教師が書いたっていう時代背景合わせて、奇書でした。学校で起きるちょっと不思議な話+古きよきアメ…

『ブラックジュース』マーゴ・ラナガン

自己憐憫とか無償の愛とかなんか、幼い愛というか、根源的なとこでぐらっとくるような心の機微を書いてて、なんか本読むときより同じゲーム何回も遊ぶ時みたいな、変な読み方してました。「沈んでく姉さんを見送る歌」って短編がやたら中毒性が高くて5回くら…

『宇宙船レッド・ドワーフ号2 - 素晴しきかな人生』

読んでよかったダメ人間とクズ人間賛歌にして、まぁ、そのなんだ人間賛歌と2回も言っちゃうくらいポジティブな娯楽でした。笑えてちょっといい話でしかもクズなので気負いがなくて、最高でした。クズは死すべしみたいな話好きなんだけど、クズよ生きよ地に増…

『宇宙船レッド・ドワーフ号 完全ガイド』

面白かった。唯一の問題は、映像を見たことが無いことなんだけど。

『マインドスターライジング』ピーター・F・ハミルトン

クズ。電車で開いて、渋谷から秋葉原までの間で飽きる。

何にもする気が起きなくてだらだら本読んでました。SFばっか読んで最後は飽きました。

『TAP』グレッグ・イーガン

医療SFネタで一発勝負。SFとしてはアイデアは十分楽しいけど、そのほかの部分の読みどころは単純かも。

『あのころの未来 星新一の預言』最勝葉月

いまいちってか、いまさんくらい。題材が時事の科学ネタだってこともありますが、何よりエッセイっていうジャンルが、ネットのブログの記事みたいな、錬度ってかアウトプットとしてあんま練られてないかんじが読み応え無いと感じたのかもしれません。気合の…

『フェッセンデンの宇宙』エドモンド・ハミルトン

古いSFの滋味を、何の気兼ねもなく味わい放題でした。今ではどこかひ孫とかその玄孫くらいの作品で出会ってるアイデアの原点を、作品として読めるっていい体験でした。

『最後のウィネベーゴ』コニー・ウィリス

女にしか書けない、女ってかんじの女。最近SFばっかり読んでたから、こういう生生しい女は読んだ瞬間に、女の小説だとわかるのが、いかにSFであんまり出会わないタイプの作家だったかという。で、それがSF小説になって両性に向けた読み物になってるのがいい…

何にもする気が起きなくてだらだら本読んでました。SF短編集3冊続けて読んでたから後で混ざりそうです。

『新しい太陽の書』ジーン・ウルフ

1巻目が2ヶ月かかって、2巻目が1週間、3、4巻が2日でした。面白かったです。最初は完全に剣と魔法のファンタジー。久しぶりのファンタジー過ぎてちっとも読む気が続かなかったけれども、ネタがSFになってく後半はあっという間でした。 最初はえらく格調高い…

ミネハハ

駄作。同じ原作を元にした「エコール」はかなりいい映画でしたが、これは・・・ エコールはペドいだけでなく、雰囲気がすごくよくて、美少女がころころしてるよい映画でした。キュンとしたら、犯罪者な気がするくらいピュア。しかしこっちは、また、アクの強…

のび太と鉄人兵団

リメイクを観て、あー面白かったー と堪能しましたが、なんか安全な娯楽になってて、旧版のおそろしいだけのロボとか、無常観が薄いようなーと思って旧版を見たらそうでもなかった。だいぶ無理のある展開の映画で、今見ると単調だったりするとこあるので、大…

スペイン語のしくみ

学生時代中国語でよかったと心の底から思いました。誰だよスペイン語が簡単とか言ってたの。 でも、よく目にするものの、なんとなく謎なまんまにしてた理屈がわかるようになったので読んどいてよかったです。勉強する気はないけど他のも読もう。

最も危険な遊戯

これは面白かった。あらすじは複雑だけど、プロットが単純で映画ってすごい。俳優個人の魅力に負うところがすごく大きいので昔の人ってすげぇなと思うのでした。

野獣死すべし

松田優作観るの2本目。私の考えるだめな昭和映画ーみたいなかんじでした。なんだろう、なんでだ。他のは面白かったんだけど。面白いんだけど、なんか飽きるところも目につく。3本くらい同じ時期の映画続けて見てたせいかもしれませんが。 あと、私たぶんこの…

蘇る金狼

いやー こういう話だったんですね。こりゃー あらすじとか意味ないよ。ストーリーが映画の一要素でしかないので、見なきゃわかんないや。 昭和の映画って、すげぇや。こういうのなら映画館に金落としても惜しくないよなぁと思います。2時間どうなるのかまっ…

ブラックスワン

思ってた映画とは違いましたが、面白い映画でした。神経の細い女を見るのはいいねぇ っていうフェチにはたまらないんじゃないでしょうか。病妻ものっていうか、妻じゃないか、ヤンデレっていうか、デレてないけど、これはたしかにこういうジャンルだわー。 …

『宇宙船レッド・ドワーフ号1 無限の宇宙そんなに急いでどこへ行く』

まさに大人のためのSF。小学生でわかったら、それはそれで夢みなさすぎで心配な結末だけど、大人はじわっときちゃうんじゃないでしょうか。大人っていうか挫折したかつての子供っていうか。なんかいいこと言ってる気がするけど、下品でお馬鹿な英国製ドラマ…

仮面ライダー THE NEXT

脚本の無力さを痛感。だって、脚本はよければいいけど、悪くても別にそんなに嫌じゃないんだこれが。オタクなのでスーツがかっこよければどうでもいいのでした。そしてオタクにとってよい脚本は、そうでない人に薦めるには恥ずかしいものだったりするから、…

スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団

金が盛大にかかったバカ映画。タイトルがすべて。でもいい話、だ、よ?たぶん。日曜日の昼間にDVDで3回くらい流しっぱなしにしながら掃除でもするのが吉。 エンジェルウォーズとあわせてみると、ああこれがゲーマーの感性・・・って違和感がばりばり感じられ…