2011-01-01から1年間の記事一覧

『紙葉の家』マーク・Z. ダニエレブスキー 訳:嶋田 洋一

装丁がこってる本。この休みでやっと読み終わりました。変則的な段組と、『中二階』みたいな脚注の嵐なので、あらすじも読まないネタバレ一切無しじゃないと、最後まで読み通す気力が持たん。読み通したい人にアドバイス:とりあえず1/4まで読めば後は気を抜…

めんどりの見分け方

まずひなの肛門部にあるとくしゅこうびきかん こうもんをさやうにひらき、この下線をおし、下ぐるとし下へきの中央に、白色の球状小突き 部屋のそうじしてたら出てきた、手書きのメモ。私の字だが、記憶が無い。これでめんどりの雛が見分けられるらしいんだ…

『炎のランナー』

もっと俗っぽいハリウッド映画だと思ってたら、格調高いイギリス映画でした。タイトルをどうにかせいっちゅう。 ウワー ハリーポッタの学校みたいだー とかアホなこと思ってましたが、イギリスの大学生活見てるだけで楽しい。走ることが、この世の富と名声な…

かわいい生物

たぶん同じデザイナーさん。 金曜ロードショーナブテスコ伊勢丹マザーズデイ2011

『高い城の男』フィリップKディック

おうおう、オタクなもんでアニメーター結城 信輝さんの同人サークルの名前でしか知らなかっただよ。もしもー 戦争で連合側が負けてたらーな世界で、連合側が勝ったSFが流行ってるという小説。何か大きな事件が起きるわけじゃないんだけど、魅力的な世界観の…

『エンジェルウォーズ』

夏のバイオレンス映画まつり新作レンタルDVD編。 セーラー服のブロンドツインテールが日本刀持ってたので、バカ映画だと思って部屋片付けながら流してたら、重いよぉぉぉ あと、面白いよぉぉぉ アニメまでついてて超お得だよぉぉぉー で、2回も見てしまいま…

『血と骨』

大暴れする韓国の悪い男の一代記。ホットな時代はあっという間に過ぎるっていう話をこの前していたんだけど、人間が年をとるってことと、時代が流れるってこととで、エネルギーって満々になったりゆるやかになくなったり十年くらいの単位で全体のホットさっ…

『狂い咲きサンダーロード』

夏の一人バイオレンス映画まつり兼カルト映画まつり。 タイトルが的を得すぎなネーミングで、あらすじなんていらない。狂い咲いてて、サンダーロードなんだよ。マッドマックスな世界の暴走族映画。 も力こそパワー!みたいな、有無を言わせぬ破壊力。破壊こ…

『願い星、叶い星』 ベスター

グロいっていうよりもスプラッタしたいっぽい話とか、好きなように書いてて、読むほうも気が楽。おかげで、SF短編ばっか読んでると、最近何回地球が滅びてるか知りません。 欲望とか、瞬間のドラマに命がかかってて、あとはわりとどうでもいいかんじに書かれ…

『失われた探険家』 パトリック・マグラア

ジャンル:心理小説みたいな。最近奇想コレクションっていう短編集を読んでて、誰がどの作品だったか混ざりそうなんだけど、これは心理学っぽいオチがつくので混ざらなさそう。ポーっぽい(発音するとヘンだ。)なーと思ったら、現代人がそういうの好きで書…

『どんがらがん』アヴラム・デイヴィッドスン

本の虫とか本を読み潰してる人にはオススメ。きれい、とか、うまい、とかよりも変という感想が真っ先に来るのに完成してる短編集。あらすじなんて書けるか。 南米っぽい魔術的な空気が芯にあるんじゃないけど、それが好きで肯定してる空気が、豊穣さや、明る…

『夏の涯ての島』イアン R.マクラウド

郷愁ではなく、思いででもなく、でも感情を描くっていうかんじでしょうか。設定ありきの作品っていうより、SFの設定でないとこの感情が書けないっていうタイプの作品。 新しめのSFっぽさが存分に楽しめました。この前読んだスタージョンとかと比べると、確か…

『姑獲鳥の夏』

この前実相寺昭雄展に行ってきたので、レンタル屋に置いてなかった帝都物語の代わりに借りてきました。実相寺作品として見た且つ原作未読なので、それなりに楽しめました。表現された光と闇のあわい、人の手にコントロールされた闇がきれいでした。銀仮面と…

『ハチ公物語』

「HACHI!HACHI!」はしゃぐアメリカ版を見て、昔のほうがよかったと聞いたので、昔のやつ見ました。てめー やっぱり嬉しそうなおっさん観察映画じゃねーかてめー(喜)

『太陽を盗んだ男』

この悪さとわけわかんなさでエンタメなのがすごいよ!すごすぎるよ!あと予告編だと一切内容が無いよう! たしかに面白いとこしかない映画なので、面白すぎて鼻血が出そうになるほど面白い。タランティーノさんとかこれ見たのかなぁ。 カルト映画だったよう…

『キサラギ』

元は演劇だったんですかね?セット1室で全部進行するコンパクトな映画。アイドルオタク男が5人集まって〜 な演劇っぽいキャラ付けと展開な話でした。面白かったー パーっと楽しくなるなる。でも、見終わった後、ふっと我に帰って5人が女キャラだったらここま…

その1 極限状況の人間ドラマや、極端な性格のキャラクター同士によるトンデモ展開とか好きなんだけど、それって、ホラー映画作る人が本当は血がどろどろとかすごい画映したいんだけど、お金ないから人でも映して時間をつぶそうー ってやってるときの時間的…

『冬の夢』フィッツジェラルド 訳:村上春樹

グレートギャッツビー以前に書かれた短編を村上春樹が好きなやつ集めたもの集。で、構成とか訳が翻訳書としては最悪の部類に入るんじゃ・・・村上春樹の解説が一遍ごとに前書きあるとか、村上春樹ファンブックの様相。 翻訳は、「赤、白、バラ色の花」ってな…

飲み会備忘

■プランツVSゾンビ すごく歌がかわいい。■かわいい女の子が出てくる映画。・キーラ@ダーククリスタル。 かわいいっぷりはグーグル画像検索参照 ダーククリスタル - Google 検索 ■オススメ漫画 ヴォイニッチホテルただし、同じ作者のほかの作品は人を選ぶと…

『[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ 』『不思議の一触れ』シオドア・スタージョン

最近世界を変えるような、構造系ってか、枠の変化にフォーカスがあるSFばっか読んでたので新鮮でした。変化はごく小さな、悲しくなるような小さな小さな救いが、SF的なスケールと対比されて、SFでしか描けない世界観でした。あと美しい。とてもきれいな小説…

『半落ち』

読まされる技術をすごく感じる作品でした。チィィってかんじで、イラッとする納得のラストなので、時間つぶされになりました。

自画像

もともと、人に説明する文章が上手ではなかったけども、自分で読んでてわけわからないし、うまく書けていない気がする。このうまく書けてないっていうストレスを感じることほっとんどなかったので、今、文章を書くことが億劫です。なんで、拙い文章になるの…

『最後のユニコーン』ピーター S.ビーグル

当時は革新的だったかもな、メタっぽいファンタジー。あんまり感心はしなかったです。この得体の知れないイライラ感がどこから来てたのか、ちょっとよく考えようと思います。

『かいじゅうたちのいるところ』

DVDでもう一回観ました。子どもの遊びかた、子どもの方法 を忠実に抽象してて、超不安になるし純粋だし苦しい。いい映画。

『ネクロポリス』恩田陸

上巻が結構面白くてわくわくはやく読んじゃったんだけども、上巻奥付に初出が出てて連載長くやってたって読んでから、ああ・・・ぐだぐだになるんだろうなぁと・・・後半は期待しないで、雰囲気を楽しみました。楽しかったです。 六番目の小夜子が好きなんだ…

『誕生日の子どもたち』カポーティ 村上春樹訳

子どもをテーマにした短編集。むかーし、後輩が好きだっていってた作品の「クリスマスの思い出」も入ってました。凧揚げするやつ。 確信と深い恥を大きく揺れて、苦しさとか幸福に翻弄されるってことから距離ができちゃうと、大人になっちゃったってことかも…

『姿なきテロリスト』リチャード・フラナガン

日本だとミステリで書かれそうな話でしたが、文学の題材になるんだなぁと思いながら読んでました。通俗っぽいパーツの組み合わせなんだけど、同時多発テロ以降の世界を書くって、大きな物語は信頼に足らない、個人の不完全な話でしかないっていうことなのか…

『トロン レガシー』

映像だけを見るための映画でした。話は特撮枠ってか、前の映画のだめなところをそのまま受け継いでしまった・・・映像の百分の一でもシナリオにかけてれば・・・

『ディアハンター』

あの底抜けに明るい前半と、不条理な死っていうカタルシスが、ホラー映画と同じよな様式美。ベトナム戦争の映画なんで、当時のアメリカンの顔っていうか、風俗が魅力的な画面なのと、不条理な死の演出が超盛り上がる映画でした。

『サマーウォーズ』

よくできてる。絵の動かし方は好きじゃないかもですが、日本の漫画っぽい冊子をアニメにしたらこれが正答だろうなっていう。 で、昔のアニメみたいな、親への屈折とかマイナー志向ががなくて、メインストリームを表現するのはアニメになったんだなぁと思いま…