2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『エンブリヲ』小川幸辰

虫嫌いは悶絶するマンガ。描かれた虫で、紙面が埋まってるので触るのもいやなんじゃなかろうか。虫の進化と、人間の生活が決定的に決裂したとき、人間が理解できない虫が超恐い。ナウシカなんかとは違うロマンです。死のカタルシス的な無垢な生物系ロマンじ…

『天顕祭』白井弓子

同人マンガだったそうです。同人マンガといっても、いわゆる金儲けや業界が超からんでくる二次創作とよばれる男女向けのエロ本の市場とは別で、コミティアとか創作マンガを自費出版してる同人の雰囲気。創作しようという気概にあふれたパワーあふれるマンガ…

『病床六尺』正岡子規

病人言いたい放題。超些細なことがらに言及してるので、当時の感覚が珍しかったです。いわく、東京の男子で社説論説なんて読むバカはいない、いわく、家族団らんの食卓というのは最近がんばってるけどないよね、いわく、能楽なんてのも格式高いけど若い人の…

ZUNTATA DADDY MULK 三味線

PRESS START2008で、三味線見た瞬間、まさかこいつが来てしまうかと心拍数がああ¥gふあ 3分から三味線最強伝説。というか、三味線奏者だけがプロで、あとはサラリーマンです。 youtubeのDADDY MULK 三味線 このときの演奏者は誰なんだろう?

ゲーム音楽コンサート PRESS START 2008

今年も行ってきました。チケットがわりとアバウトなS席A席区分なんですが、なぜか超いい席でした。ワーイワーイ 最後の出演者全員がステージに並んだところなんて、走馬灯か、青春の幻影か。およそ現実とは信じられない光景。 1回目のときもちょっと生きてて…

ベティ・ペイジ

あやうく、ボンテージとつなげそうになりました。そりゃエロ本だ。 そして、これは映画。ポルノスター、しかーもSM。裏マリリンモンローという言葉通り、60年代のセックスを描いた映画です。 だ・け・ど。 これ、ものすごぉぉぉぉーく、普通の映画なのです…

『宇宙の果てのレストラン』ダグラス・アダムス

銀河ヒッチハイクガイドのつづき。普通のSFの本だと大真面目で語られてそうな銀河の興亡盛衰が、どーでもいいかんじの小ネタの集合体に拡散してるので、本当人生くらいもうどーでもよくなってきます。なんかSFオチって、夢オチくらい卑怯な気がしてきたけど…

『カタロニア賛歌』ジョージ・オーウェル

スペイン内戦の当時物のドキュメント。社会主義VS独裁者とか国家 という超簡単なロマンな図式にひかれて、誘蛾灯のように近隣の青年芸術家や情熱家たちが、外人部隊として飛び込んだそうです。案の定、あらゆるレベルで打ちのめされるわけですが。戦場の現実…

ゼアウィルビーブラッド

夏の重い映画祭りの最後にとっておいた、「石油と土地と一人の男の衰亡」ときたら重そうでたまらんですよ。 だが、しかし 私がハトのおよめさんだったら、ブッコロブッコロ言いまくってしまうね。 いいところもあるんだけど、ああなぜ、悲劇は喜劇になってし…