『カタロニア賛歌』ジョージ・オーウェル

スペイン内戦の当時物のドキュメント。社会主義VS独裁者とか国家 という超簡単なロマンな図式にひかれて、誘蛾灯のように近隣の青年芸術家や情熱家たちが、外人部隊として飛び込んだそうです。案の定、あらゆるレベルで打ちのめされるわけですが。戦場の現実、政治の現実、理想と若さと死と、言葉で言うなら理不尽としか例えようがないけれども、それが現実だといわれればハイそれまでよ。
一昔前までは、ちょっとアングラな書物だったそうで、後書きの翻訳者が隔世の感があると書いてました。アングラ感のある政治闘争部分はよくわかんないんだけども、青年の挫折と理想な本でした。