2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『普通の人びと』クリストファー・R. ブラウニング

市民生活の中の戦争状態を記録した本。被害者としてではなく加害者として。WW2でドイツが戦勝していくと前線の軍人とは別に、占領軍が必要になってくるので、そこに予備役の平均年齢39歳という少し高齢の人たちが投入されました。若い現役兵士とは違い、家に…

『サバービアの憂鬱』大場正明

絶版書籍でWebで全部読めます。すごく面白かった。ちくま文庫なんかにありそうな本なのにタダじゃんスゲーッ と読みました。 http://c-cross.cside2.com/html/j0000000.htm1950年代に生まれたいかにもなアメリカンファミリーが住んでいるアメリカの郊外の文…

空飛ぶゆうれい船

昔の日本のアニメって、ディズニーアニメほどには今の時代にも通用するかっていったら手放しにそうも言えなくて、それのためなら全部我慢できる、みたいな動機が無いと見るのが辛いものもあります。白蛇伝、わんぱく王子の大蛇退治も、リッチな絵とかわいい…

『カラスの教科書』松原 始

あっデイリーポータルZで読んだ変な人だ! http://portal.nifty.com/kiji/140122163060_1.htm変な博士っていうより変な人枠。世捨て人系じゃなくて、人生楽しんでるなあ。っていうか写真見たら結構御年を召してるのに、文章が若者みたいでgenki。 カラス愛に…

[本]『アレックスと私』アイリーン・M・ペパーバーグ 佐柳 信男翻訳

客観的な科学的事実としての動物の描写と、ペット溺愛飼い主本の中間みたいな面白い位置。 鳥類に無いと思われていた見た物の数を数える能力や大小の比較、群れで生きるソーシャルスキルとして複雑なコミュニケ―ションをとれる能力など、動物の能力をヨウム…

『口述の生活史―或る女の愛と呪いの日本近代 増補版』中野 卓

研究者向けっぽい体裁の本ですが読み物として、異常な面白さ。口述史では必ずといっていいほど参照文献に上がる一冊だとか。おばあさんが語る自分の一生を書きとった著者による丁寧な丁寧な前書き。研究者であることに加えて自分が話を聞いている男であるこ…

6才のボクが大人になるまで

Life is very short!開始直後6歳児は子供を見守る目線で見てしまい、ああ〜育っちゃう〜〜とかわいらしさを惜しく思ってた数分後に、成長して難しくなってくると自分の若い時を投影しながら見てしまい… ごくごく普通の体験としてとらえて見てしまうほどリア…

1000円カットに行きました 30代女

保育園お迎えの前に10分でサッパリしました。美容室に土日に行こうとすると結局半日つぶれるし、子ども預けなきゃで、なかなかいけませんでした。 元々あんまり美容室好きじゃないし楽しみでもない、必要だから行きますっていうスタンスの人なので、後先考え…

『精霊たちの家』イサベル・アジェンデ 木村 榮一訳

南米文学好きだったのに、これまだ読んでいませんでした。圧倒的に面白いんだろうなって思ってたんで、こう、予定調和を求める気分が直前で変わったりで延ばし延ばしにしていて、ここ数年借りては返していたんですが、読んだ後ちょっと後悔するほど面白かっ…

『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』最相 葉月

いい大学の授業って、マジで金かかっててすごいな。理系人生の紹介にとどまらず、研究者として生きる倫理、同時に若者へこれからの人生で起きることへの備えも計画されたすごい授業。 若い時に発症する統合失調症のこととか。研究者の紹介がメインだけど、1…

『遊廓の産院から ---産婆50年、昭和を生き抜いて』井上 理津子著

産婆さんがしゃべってることは面白んだけど、作者の文章が変な志向ある。医者ディスりの助産院至高のバイアスなので、えええ〜産婆さんがしゃべってることは普通に面白いのになあ、という一冊。ここ削ったらもっといい本なんだけどっていうか、この作者序文…

『戦争は女の顔をしていない』ヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著 三浦 みどり訳

日常の通勤で読むには重過ぎるので、年に何冊も読めない作者。読むとしばらく他の本読めなくなる。WW2前後のソ連で従軍した女たちが語った事。著者によるインタビューの情景や背景説明の短い挿話と、膨大な語りで構成されている本。 事実がひとつひとつ、不…

『氷』アンナ・カヴァン著 山田 和子訳

翻訳が間違っているんじゃないかとか、そんな疑いを持ってしまうくらい異常な文章のつながり方する。そう、つながりが異常であって、詩的とかファンタジーの飛躍なんだけど恐怖の疾走によるショートカットとでもいうような…恐怖を弄ぶ距離0で、生々しい恐怖…

東京ゴッドファーザーズ

アニメ映画。クリスマスの夜に赤ん坊を拾ったホームレス3人組は…といういい話。一度は見たかった名作枠。 今敏監督なんで絵が大人っぽくて、とる線がきれい色がきれい。洗練の線で描かれるのはきったない臭い生々しい人間のホームレスとリアルな新宿の風景な…