2016-12-02から1日間の記事一覧

『遊廓の産院から ---産婆50年、昭和を生き抜いて』井上 理津子著

産婆さんがしゃべってることは面白んだけど、作者の文章が変な志向ある。医者ディスりの助産院至高のバイアスなので、えええ〜産婆さんがしゃべってることは普通に面白いのになあ、という一冊。ここ削ったらもっといい本なんだけどっていうか、この作者序文…

『戦争は女の顔をしていない』ヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著 三浦 みどり訳

日常の通勤で読むには重過ぎるので、年に何冊も読めない作者。読むとしばらく他の本読めなくなる。WW2前後のソ連で従軍した女たちが語った事。著者によるインタビューの情景や背景説明の短い挿話と、膨大な語りで構成されている本。 事実がひとつひとつ、不…

『氷』アンナ・カヴァン著 山田 和子訳

翻訳が間違っているんじゃないかとか、そんな疑いを持ってしまうくらい異常な文章のつながり方する。そう、つながりが異常であって、詩的とかファンタジーの飛躍なんだけど恐怖の疾走によるショートカットとでもいうような…恐怖を弄ぶ距離0で、生々しい恐怖…

東京ゴッドファーザーズ

アニメ映画。クリスマスの夜に赤ん坊を拾ったホームレス3人組は…といういい話。一度は見たかった名作枠。 今敏監督なんで絵が大人っぽくて、とる線がきれい色がきれい。洗練の線で描かれるのはきったない臭い生々しい人間のホームレスとリアルな新宿の風景な…