2018-01-01から1年間の記事一覧

ゲームとか特撮とかロボの玩具展開するモノとの付き合い

結構、子供が特撮とかアニメの玩具に興味持つの渋っちゃうんですよね。 三つ子の魂百まで、不肖わたくし、欲しい玩具を買ってもらえなかった幼児で玩具ほしいだけの35歳児の有様なので、そうならないためには買ったほうが絶対いいんですけど。けど、子供って…

『テレヴィジョン・シティ』長野 まゆみ

SF。徹底管理されたどこかの惑星の都市で、家族もなく過去も未来も定かでは無い書き割りじみた少年達が… ディストピアの寂寥と少年の抽象を描く無機質な作風がうまいこと噛み合って、とてつもなく寂しい本。後書きか解説だったかの「まだ人類」っていうのが…

『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』森本 俊司

私には著者がクソむかつく失礼な人間で… このクソむかつく失礼な新聞記者がブルーナさんの人生をネタに、ハルキ文体で自分語りしまくってどうでもいいお前の人生を人類普遍の男の葛藤みたいにくそデカイ主語にすり替えるクソ男のクソデカい自意識に耐えなが…

『戦前の生活』

ざっくりライトなライター本でした。戦前の生活トリビアみたいな。

『命売ります』三島由紀夫

エンタメ。超巧い。

『天体議会』長野まゆみ

高校生の頃挫折したんで、私は長野まゆみバージンでした。オタク趣味で原稿のお供にラジオドラマ聞いてたら、読みたくなりました。 ドラマCD「天体議会」原作:長野まゆみなるほど、こういう文体しぬほどオタクの二次創作小説で読んだなっていうご先祖に当た…

『早稲田文学 増刊女性号』

「女流文学」「女性作家」とカッコ付きになったとき、それは二流、傍流という意識が昔はなきにしもあらずでした。恥ずかしながら。そういう文壇シーンも含めて読んで感慨深かったです。

『絵本の力』河合隼雄

講演なので、そこまで深いかんじではないんだけど、絵本の独自性について。絵本の編集者の作り手としての言葉、子を失ったという喪の中で絵本に出会った大人が絵本について語るなど。

『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』

読まなきゃ。で、20年近く読んで無かった本ですけど、やっと読んだら超面白いよこれ。00年発行で18年経ってもあんまりなんにも解決してねええええ! 問題を設定する精度がすごい。社会と世界と対決だよ。生きるって、こんなに大変なことなんだな…。ケンカハ…

『校正のこころ』『校正のレッスン―活字との対話のために』大西寿男

職業的生き方を自己肯定する本。妙な反発心を抱えながら読了してしまった。

読んだ本一言メモ

ドリーム

尼で100円だったんで。いつか見たいと思ってたやつ これを見るためにライトスタッフ感想見といてよかった。まさに裏表。 アメリカ宇宙開発の、男と白人と表舞台の話と、女と黒人と裏方の話。 どちらもものすごい感動するんだけど、これは、生まれて初めての…

『笑う月』安部公房

自分の創作に関するエッセイなんだけど、作品どおり危ない過ぎて、危ない危ない。夢と現実、狂気と日常、同じものを見る二つの側面が目まぐるしく入れ替わるキレ味で超面白かったです。 読んだ後に、なぜだか語彙が増えるかんじの不思議な刺激があるので、買…

『心の病に挑んだ知の巨人』山竹 伸二

自分が精神の病に近接っていうか渦中っていうか、興味ある領域なんで大変面白く読めました。明治から、日本の精神医学の著名な5人の業績をコンパクトに紹介。いや〜勉強になるなあ。っていうか、治療への抵抗として「知的作業にしてしまう」が指摘されてて…

『デミアン』ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳

「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。我らが雛で、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ。世界を革命するために。 」 少女革命ウテナ 生徒会バンク 『鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ…

時計の電池交換をしたこと :LUKIAの2代目モデル

中年には1年があっという間に過ぎるので、止まった針を放っておいて、長らく電池交換をしていない時計がありました。でも、切れた電池入れたままにしてると故障するとも聞いたような気もして、どうしようかなと思ってましたが、ネットで調べたら交換が簡単そ…

都内某遊園地

都内某遊園地、フリマやってる日は入場料200円になって、パス買わなくても乗り物全部が現金で乗れるシステムなんでよく行くようになりました。昔ながらの遊園地です。 メリーゴーランドとカーメリーゴーランド、回転遊具と回転遊具、コースターとコースター…

OGR先生サイン会

2018/3/10 OGR先生のサインを頂いて参りました。 上は30年↑選手っていうファン層だから人生の半分以上を捧げてる初老の方が多くいらしてた中で、この貴重過ぎる機会に、なんかもう浅いファン(1X年)だから申し訳なさ過ぎ。今年初驚きが、15年以上友達(ビオ…

『若者はみな悲しい』F.スコット フィッツジェラルド 小川高義訳

何よりもまず読み物としての快楽がある。自薦短編小説集だそうで、読者を楽しませる読み物として発表されてるのでちゃんとオチがつく。長編の習作っていう側面もあって、これはギャッツビーに対応する作品が入っているとか。ジャズエイジのアメリカお金持ち…

『ねじの回転』ヘンリー ジェイムズ 土屋政雄訳

なんか難しそうなんで読んだことなかったんだけど、読むだけなら難しくないっていうか、ドキドキ先が気になる、幽霊が出る館のホラー小説で読み易い。薄いし、読むのは簡単。表面上は。つまり幽霊は本当に出たのか出なかったのか論争になってるわけで、あら…

『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』 パトリック・マシアス著 町山智浩訳

アメリカのオタク受容を解説してくれる本。ファンとして黎明から渦中にありながら、編集者としてシーンを冷静に見下ろしてもいて、雑学にとどまらず文化論みたいなとこまでいく面白い本でした。翻訳も、オタク特有のルサンチマンを内に秘めるヒネくれた一人…

ゼノギアス 20周年コンサート

2018/4/7夜回に行きました。2000人キャパ劇場×4公演なのに、チケット入手が大変難しくてネット騒然、20年前のプレステのRPGの作曲者プロデュースコンサート。お値段も8800円〜と、オーケストラフル編成でもそうそう無いくらい高額だったんですが、友人とチケ…

『想い出の作家たち』文藝春秋編

作家の親しい人に、故人を語ってもらう。息子、娘、妻が持ってるエピソード。作家って、すべからく変人なので、社会的な価値どころか一番身近な人間と、トラブル起こしまくってるんだけど、それを超える愛。双方に。人間が違うんだ。今と。取り上げられてい…

『映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 』町山 智浩

ブレードランナー話読みたかったんだけど、これ前作の1950年代を評論してるやつ読んだ後のほうがいいやつ。町山さんといえば、ネットでたくさんラジオの映画レビューが読めて、くすぐりたくさん入れてパーソナリティーと軽快に掛け合いするスタイルに慣れ親…

『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎

「シリーズケアをひらく」のレーベル・・・ちくまorみすず書房or岩波新書で見るかんじの本。同じシリーズの六車由美さんの民俗学の本は、著者が民俗学者→現在介護職だから、介護職実録になってて、例えば利用者への声かけにトイレと言わずにその地方の方言のト…

『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』ジェフリー・ブラウン  富永晶子訳

今読むと面白いんじゃないかと思って買ったらさ…狙い通りでくやしいけどおもしろい・・・ リアル4才児かわいいし、不器用なパパもダースベイダーだからだから。育児漫画あるあるを、スターウォーズの親子で。ってことで仕込まれてる映画のオタク的ネタいろいろ…

ポプテピピック

私たぶんオタクだけど、どっちかっていうとゲームとかフィギュアのオタクなんで、アニメは作画評価の高そうなやつとかサブカル臭のするやつを1クール1本見るか見ないかくらいという鼻持ちなら無いタイプのオタクで、まあ終末のイゼッタとか百合枠は別腹だよ…

『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』ブレイク・J・ハリス 仲達志訳

いかにもアメリカのライター本的な文体、つまりドキュメントを劇的にドラマ再現したニュージャーナリズム文体で書かれるので、面白おかしく飽きないこと絶対です。巧い。 セガ社長はサイコな狂人だし、だいたい出てくる人間は元気過ぎる有能ビジネスマンで、…

『焼肉大学』鄭 大聲

焼き肉大学読んでる間、焼き肉屋に行かない時間に抱えるストレスが凄まじいので、焼き肉食べられない状況の人間は絶対に読んではいけない。禁じる。昨今パワーワードっていう言葉をよく目にするようになりましたが、こんなに胃袋を直撃ジャブしてくる書名が…

スポットライト 世紀のスクープ

gyaoのアカデミー賞セール216円だったんで、いつか見るし当分高そうなんで今見ました。評価がめちゃくちゃ高いけど、これ見る客層ってのが、メディアの勝利っていう言論によって為された社会正義を見たいわけで、まさにその欲求不満を解消してくれる題材なん…