『心の病に挑んだ知の巨人』山竹 伸二

自分が精神の病に近接っていうか渦中っていうか、興味ある領域なんで大変面白く読めました。明治から、日本の精神医学の著名な5人の業績をコンパクトに紹介。いや〜勉強になるなあ。っていうか、治療への抵抗として「知的作業にしてしまう」が指摘されてて大笑いでした。やってるwwwwこの私の所業www

心と人間が、病を通してどのように受け取られてきたかという日本の近代史。有名な書名の「甘えの構造」って、甘えっていう言葉が悪い意味で受け取られちゃうけど、それは非難ではなく、愛する愛されることを希望する心の発見であって、人間のつながり方への観察が本当に興味深い。
思想史とも近い領域で面白いんで、これを糸口に紹介された本読みたい。