2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

本能

母性本能がいかにトチ狂ってるかといえば、人魚舐めっていう黄表紙の、浦島太郎が魚の遊女と浮気して生ませちゃった人魚、江戸時代の人魚なんで生首の下は魚になってるベビー人魚が可愛く見えるあたり狂ってる。今の私は萌えとか判別できないかも。 その人魚…

『大槻ケンヂ短篇集 ゴスロリ幻想劇場』

実は初めて読むオーケン。うめぇ!そして面白い。あと、なぜにどうしてこんなに子ども(っぽさ)と人間に優しいの。何のために書かれたかって、弱った人間を励ますために書かれてますね・・・弱りきってどうしようもないのも混ざってますが。 ゾンビものが読…

『告別』福永武彦

初めて読んだ作家。巧いんだと思う。文章が本当に美しい。構成は凝りすぎ、でも短編ってこともあって中間小説くらいの位置づけなのかな。ネタバレしてしまうのでなんともあらすじ書き難い。もやもやした雰囲気が、一分の隙なく表現される技術の塊で、文字追…

『いしぶみ』

みなさんがいつか大きくなったとき、そしてみなさんがお父さんお母さんになったとき、もう一度、この本を読み返してください。 10年ほど広島にいました。この本を読むのは初めてですが、住んでたのでそういう雰囲気には子ども時代に接していたんだけど、その…

『ブラッド・メリディアン』コーマック・マッカーシー 黒原敏行 訳

荒野+無法者+流血に次ぐ流血の残酷絵巻で、まるでマッドマックスな世紀末、ただし19世紀のアメリカとメキシコ。こういう争いと破滅の世界観ってサブカルのアメリカかと思ってたけど、アメリカの原風景なんですかね。 とある少年が、19世紀のアメリカを放浪…

『遊びと人間』ロジェ・カイヨワ 多田道太郎、塚崎幹夫訳

今年テレビゲーム関連のweb上のテキスト読んでて、名著ってことで一度ならず名前が出てきたので読みました。遊びたいけどなんとなく遊びきれないばかりのここ数年だったので超面白かったです。卑近なとこでは、テレビゲームに落とし込みされた、遊びの基本要…

『この闇と光』服部まゆみ

あるところに失脚した王とその娘の盲目の姫が・・・って最初は寓話風なんでそのファンタジー感楽しんでたら、すごく日本の小説でした。日本人にしか楽しめないミステリ。初めて読む作家なので、単に出来が悪いだけっての警戒しながらよんでましたが、そんな…

『サブカルスーパースター欝伝』吉田豪

欝。 サブカルの人の(主に加齢による)挫折っていうか心境の変化とかそのへんのメンタル問題を面白深くインタビューした本。欝の真っ只中で、ガンダムdィスティニーの台詞真似がだんだんうまくなって、これを誰かに聞かせるまでは死ねない、みたいな狂って…

『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』

スイスの作家。スイス人なんてシュタイナー以来。シュタイナーっつったら文系の私にとっては人智学でちょいオカルトの人ですが、以前幼児教育に携わる人からシュタイナー教育ってまともな扱いで名前が出てきて認識違いに驚いたことあります。閑話休題。演劇…