2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ちょっと前に辞典で、「中間小説」っていう古い文学用語を知ったんだけど、あーこれがそうなのかーと実感しました。解説に、純文学でもエンタメでも〜っていう言葉があったけど、そりゃ中間小説だ。ギャグか。そんなもんじゃないでしょうか。
フランスのバンドデシネの映画。何はともあれ、すんごいフランスっぽい。話とか展開とか、それでいいのかとつっこんでしまうくらいフランス。 20世紀初頭の中国が舞台〜っていうので、この前読んだばっかりの横光の上海とか思い出しながら見ましたが、すんご…
あんまりおもしろくなかったと言われて借りたマンガ。イギリスの大学街のマンガですが、こう、なんか、やっぱり私も今ひとつ。フランスの大学になっちゃうけど、カルチェ・ラタン読んだときは壮大でワクワクしたけど、これはあんまりでした。大学。少女漫画…
やたら好きな人に会うので読んでみた昔の作家。そしたら最高。雰囲気がとにかくよくて、悲哀と小さな喜びとがやるせない。 役者達が、ある一人の役者について会話したり、しなかったりするんだけど、江戸がなくなってくね、っていう淋しげな空気と、その役者…
レンタル落ちのビデオ買って見ました。手塚治虫の実験アニメ。 クレオパトラを見たことあったんだけど、アホ極まりなくて、どーしたもんかと呆然としつつちょっとは楽しかったんですが、これはギャグ一切なしで厳しい話でした。 一枚だけでも見ごたえあると…
グロさや気持ち悪さやどろーっとしたかんじが、汚くない。不潔だけど、汚いかんじがしないのが、女っぽいところなのかなぁ。隠すことが悪かったり特別な魅力を持ってるわけじゃなくて、隠していることが自然極まりなくて、隠れているという状態が普通という…
古めの日本のSF。硬いSF。機械が!機械が!大規模な開発が!大宇宙での戦略が!そんなところにロマンを見出す硬いSFでした。計算とか全然わかりませんが、壮大に計画が動くのは読んでて楽しかったです。 女子どもの登場人物ゼロなのも、硬い。本が古いせいも…
先輩が主催する誌の第一回の会合に参加しましたが、何様ってくらいえらそうですいませんでした。なんかもう、今日はダメだと思ってることの中でもイヤーな部分フルコースでやってしまった・・・しつこく怒っててすいません。しつこいのも、怒るのも、人がし…
暗黒っぽい小説読もう週間の〆。暗い。暗い。怪奇、グロテスク、エロ、そしてなんじゃこりゃーという謎とき=あ、エログロナンセンス。「白蟻」って中篇は、廃れた新興宗教の教祖一家が、人から見捨てられたグロい土地に隠棲してて、グロい土地に住んでる間…
魔都・上海で、踊り子とかスパイの美女とか入り乱れて大活劇・・・はしないけど、大スペクタクル有。稼動する綿工場とか、外国人とか、汚い町の夜の喧騒とか、お膳立ては最高の雰囲気を、超華麗な文章で書かれるもんだから、ファンタジーの域でした。楽しす…
黄金仮面って言ったって、特撮ヒーローじゃないよ。フランス世紀末叢書の一冊で、フランス装もどきの装丁に、活字は活版だわ、そういう類の本です。耽美で暗鬱。まさに世紀末。不幸に若者がばたばた死んで、何も生まれず綺麗な世紀末ですよ。耽美な本久しぶ…
トバルナンバーワン 正確にはダブリじゃなくて、中身のCDがなくなったんで買い直しましたが、このCD2枚も持ってるなんて、どんだけこのゲーム好きなのかと。トバルは、ゲームのCDをオーディオにかければそのまま音楽聴ける仕様なんでトラック1のデータとばし…
この小説、実に勝手な話だけど、今ならこういう結末も許せる。 実は、仕事の単純作業が修行の域に達する程つらくて、「コレジャ恩讐の彼方に状態でそのうち悟っちゃうよメリー」とか、ジョークの一つでもとばしそうになるほど追い詰められたので、青空文庫で…
私はこの本がすごく好きです。八月の光と並んで好きです。 寂しさについて。 たぶん、すごく的確なんですな。で、書いてる人も出てくる人も問題にしてることが、私自身にもとても問題だと思ってることなんですな。 とても苦しいことなのに誰も助けられない、…
先輩がバーで歌うっていうんで聴いてきました。 下谷のバーのCHESSってとこで、緒川ミヤコさん1stライブ。歌を作ってることは全然知らなくて、バーで歌うってのが、どういうことがイマイチよくわかってなかったんですが、文字通り、バーの開いた夜に、若い女…
夢を、モノクロで見るって人がいるけど私はカラーなんですが、思い出しても音がありません。いや、夢っぽい変な話はちゃんと進行するし、その中で会話もしてるはずなんだけど、不思議です。自分の脳みそは、音をあんまいるもんだとは思ってないんだろうか。…