2014-01-01から1年間の記事一覧

『霊長類ヒト科動物図鑑』向田邦子

すごく面白いエッセイでした。初めて読んだんですけど、事物に興味なかったのがあまりに文章上手で、書かれた事柄からこの人の人となりまで興味が出てくる。今となっては少し離れた時代のことなので、距離感がまたいいんだろうなあと思います。他にも読みた…

『しみじみ読むアメリカ文学』平石貴樹訳 ほか

短編のいい話集めたアンソロジー。読み物と文学の境で、この手ごたえは文学だなあと思います。でも「しみじみ」なんで涙腺直撃。ヴォネガットってSFも超寂しいけどエンタメ分あるじゃん、文学だと御伽噺感と孤独さがものすごく寂しくて泣いてしまうがな・・…

変な語感メモ2

ソーセージ・マルメターノ 近頃スーパーで見かけない。 これ考えた奴は間違いなく気が合わないオッサンとおもいますが、ビジュアルと相まって完璧なネーミングで脈絡無く思い出してしまう。 テングリラ プログレだあ〜 超いい曲。 夜の摩天楼が、天狗面から…

よだれかけ 

実用品として枚数が必要なので、カーターズのよだれかけの柄おまかせのお得セットみたいなやつ買ったら入ってたのがこれ 日本では需要が皆無であろう・・・かわいいからいいんですけど。ということは、観賞用鳩なんてアメリカ人はマニアックだなとか思ってた…

エスプガルーダ サントラ備忘

CAVEのエスプガルーダというシューティングゲームが好きなんで、サウンドについて自分用に備忘録。 弾幕系ならではの色とりどりの光弾で覆われる派手な画面に、ファンタジーなグラフィック、そこに流れる当時流行のトランスなサウンドが最高に気持ちいい今で…

『芋地獄』江戸マンガ

KAWAII・・・カワイイ江戸キャラといえばの妖怪。妖怪で和むためのマンガなので、ウマイこといってる感より雰囲気萌え4コマみたいな楽しみ方してました。装丁もポップだし、訳もすっとぼけてて本当カワイイのでこの路線もうちょっとシリーズ化してほしいです…

『天使はブルースを歌う 横浜アウトサイドストーリー』山崎洋子

GIベイビーの本ってことで借りたら拍子抜け。取材・・・の様子を書かれてて、何もわかってないよという。しかもその部分のページ数は全体の1/5くらいでないか。本当に何にも資料も記録も無いんだろうということは伺えました。 ちょっと雑多な印象の本です。…

『ロコ!思うままに』大槻ケンヂ

コレは紛れも無く三文小説なんだと思うけど、大好きだし素晴らしいものだと思います。『モモの愛が綿いっぱい』はやばい。泣いちゃう。文学とか小説のワンクッションが無くて、即物的に効く。多幸感みたいなものでしょうか。そんなのが紙から摂取できるんだ…

本能

母性本能がいかにトチ狂ってるかといえば、人魚舐めっていう黄表紙の、浦島太郎が魚の遊女と浮気して生ませちゃった人魚、江戸時代の人魚なんで生首の下は魚になってるベビー人魚が可愛く見えるあたり狂ってる。今の私は萌えとか判別できないかも。 その人魚…

『大槻ケンヂ短篇集 ゴスロリ幻想劇場』

実は初めて読むオーケン。うめぇ!そして面白い。あと、なぜにどうしてこんなに子ども(っぽさ)と人間に優しいの。何のために書かれたかって、弱った人間を励ますために書かれてますね・・・弱りきってどうしようもないのも混ざってますが。 ゾンビものが読…

『告別』福永武彦

初めて読んだ作家。巧いんだと思う。文章が本当に美しい。構成は凝りすぎ、でも短編ってこともあって中間小説くらいの位置づけなのかな。ネタバレしてしまうのでなんともあらすじ書き難い。もやもやした雰囲気が、一分の隙なく表現される技術の塊で、文字追…

『いしぶみ』

みなさんがいつか大きくなったとき、そしてみなさんがお父さんお母さんになったとき、もう一度、この本を読み返してください。 10年ほど広島にいました。この本を読むのは初めてですが、住んでたのでそういう雰囲気には子ども時代に接していたんだけど、その…

『ブラッド・メリディアン』コーマック・マッカーシー 黒原敏行 訳

荒野+無法者+流血に次ぐ流血の残酷絵巻で、まるでマッドマックスな世紀末、ただし19世紀のアメリカとメキシコ。こういう争いと破滅の世界観ってサブカルのアメリカかと思ってたけど、アメリカの原風景なんですかね。 とある少年が、19世紀のアメリカを放浪…

『遊びと人間』ロジェ・カイヨワ 多田道太郎、塚崎幹夫訳

今年テレビゲーム関連のweb上のテキスト読んでて、名著ってことで一度ならず名前が出てきたので読みました。遊びたいけどなんとなく遊びきれないばかりのここ数年だったので超面白かったです。卑近なとこでは、テレビゲームに落とし込みされた、遊びの基本要…

『この闇と光』服部まゆみ

あるところに失脚した王とその娘の盲目の姫が・・・って最初は寓話風なんでそのファンタジー感楽しんでたら、すごく日本の小説でした。日本人にしか楽しめないミステリ。初めて読む作家なので、単に出来が悪いだけっての警戒しながらよんでましたが、そんな…

『サブカルスーパースター欝伝』吉田豪

欝。 サブカルの人の(主に加齢による)挫折っていうか心境の変化とかそのへんのメンタル問題を面白深くインタビューした本。欝の真っ只中で、ガンダムdィスティニーの台詞真似がだんだんうまくなって、これを誰かに聞かせるまでは死ねない、みたいな狂って…

『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』

スイスの作家。スイス人なんてシュタイナー以来。シュタイナーっつったら文系の私にとっては人智学でちょいオカルトの人ですが、以前幼児教育に携わる人からシュタイナー教育ってまともな扱いで名前が出てきて認識違いに驚いたことあります。閑話休題。演劇…

ナルト60巻のこのコマだけに

本の整理で、ナルトは全部捨てて2冊だけ残したんだけど、60巻はこのコマのためだけに残したので、キャプチャして捨てる。 あーかわいー成長後のお姿 元ページ あと残ってるのはナルト誕生話の53巻。今読み直すときつい。 ナルトは長すぎて話どころかキャラも…

「ゲーム」『小説すばる 2014年 10月号』 あのころ、ゲームに夢中だった

10月号図書館でよみました。5分くらい。各人1pで乙一は要約するとアインハンダー大好きで今でも遊んでます。宮部みゆきは好きなゲーム名羅列。 ・・・ゲームでエッセイって難しいね! そのゲーム好きな人がうんうん面白いよねアレって読む以外の用途がねぇも…

『愛しい骨』

ミステリはあんまり読まないんですけど、オシャレでうまーい読み物でした。技巧でぐいぐい読んじゃう。これこそバイオレンスとロマンスと絵になるキャラとって詰め込んでエンタメなので、映画とかにならなかったのかな。

『サイラス・マーナー』

なんかの本に名前だけでてきて、たまには古典でも読むかとヴィルヘルムマイスターの修行時代とどっち読むか迷って、あらすじも知らずになんとなく借りたイギリス教養小説なわけですが、この、人生のこのっタイミングでこれかよ!みたいなどんぴしゃでした。…

『人魚舐め 江戸マンガ』

ばかだ!黄表紙を絵そのままに、マンガっぽく読めるようにした本。超バカ。なんていうか、サブカル系雑誌そのままの若干教養は必要でわざとバカやるあんなかんじ。表題の人魚舐めは、浦島太郎と乙姫の隠し子の人魚が主人公という、絵も話もすげーバカでよか…

E.T.

初めて見ました。まるで無声映画。映像の演出意図が雄弁すぎて、台詞がほとんどいらないのに、また台詞もすごくいいんだよねえ・・・。 エンタメなのにショッキングもバイオレンスも無い、良心と善の結晶みたいなのでそう何度もは見ないけど、1回は見ておい…

バック・トゥ・ザ・フューチャー 123

この年にして初めて見ました。金曜ロードショーとかで途中の20分とかしか見たこと無かったんですよ。で、通しで見てあんまりにも面白くて驚愕しました。すげー面白くてわくわくするの。これは映画館入って、見て、出てきたらいい気分だなぁ。 トップガン見た…

今ゲームショウやってるんで関係のニュース見てたらいろいろ備忘

ずーっとやってた格ゲーが家庭用出るっていうから、我慢できずに久々にファミ通買ったんですけど、 そんなことより! Xbox360が9年前のゲーム機だということを読んでびっくりです。ファミコン(1983)→スーファミ(1990)より長いスパンじゃないの。 そりゃP…

『十二国記』 小野不由美

まわりは若いときに読んでたんだねぇ! という妙な感動がありました。巻数あると思ってて、今の今まで手がついてなかったんだけど意外に少ないんですね。 だがしかし、こんな中途半端なところで以下続刊なのか! 10年間手をつけなくてよかったです。最初は少…

ゴジラVSデストロイア

もうこのへんになってくるとストーリーとかではなく、ゴジラを見る、特撮を見ることが目的なので感想の書きようもないのですが、ミニチュアときぐるみの極地でよかったです。CG少ない時代なので、実体がある物が壊れてると思うといいもんです。電飾キラキラ…

モスラVSゴジラ

見たこと無かったので、アっといろいろ驚きあって面白かったです。巨大卵がいつかえるのかなぁってわくわくして、あらびっくり。モスラの愛らしさに反比例して意外に人間関係がリアル汚い。金! 全体比、特撮シーンがすごく多くって素晴らしかったです。あー…

ゴジラ(1984)

これも見たこと無かった。今どきの大人向けエンタメ程度には、シリアスで硬派で、子供向け映画じゃなかったです。バブリーな新宿が炎上する絵が見られてすごかった。

ゴジラ(1954)

何度見ても恐ろしい。白黒の画面を白く塗りつぶす炎と、闇と不可分の巨大なシルエットととか、これは見て楽しむんじゃなくて異常な気分になる映画なので特別。