『サイラス・マーナー』

なんかの本に名前だけでてきて、たまには古典でも読むかとヴィルヘルムマイスターの修行時代とどっち読むか迷って、あらすじも知らずになんとなく借りたイギリス教養小説なわけですが、この、人生のこのっタイミングでこれかよ!みたいなどんぴしゃでした。冒頭がこれだもん。

幼な児こそ、老いゆく人にとりて、
この世の与うるいずれの賜にもまさり、
希望と明日の日待つ思いをもたらすものなれ。―

ワーズワス


正義は報われないこともあるけど、神の恩寵と子どもによって幸せにはなれるよっていう話。どうでもいいけど、「〜筆者は思う」みたいなのって、司馬遼太郎の本に出てくるたびすごく変だと思ってたけどこういう教養小説のフォーマットなんですかね。