まわりは若いときに読んでたんだねぇ！ という妙な感動がありました。巻数あると思ってて、今の今まで手がついてなかったんだけど意外に少ないんですね。
だがしかし、こんな中途半端なところで以下続刊なのか！ 10年間手をつけなくてよかったです。
最初は少女小説なのかなと思ったり、異世界ファンタジーだなと思ったりで、そのへんのテンプレを回収しつつ、普通の小説読んでるような文章の質で、量がたっぷり。中華風世界ってあまり読まないし興味もなかったせいもあって、豊かな異世界をだらだら読めて面白かったです。
最初は、読んでて違和感があった正しいルール、正しい物語がある異世界への批判なき肯定も、ファンタジーだからなーと思ってたけど『黄昏の岸 暁の天』で登場人物から疑いがもたれてたんで、先が気になります。しかしここで10年以上ストップなんじゃろ・・・今動きがあるみたいなんで、続刊は気長に待ってれば出そうですが。
『風の万里 黎明の空』が、女の子のどろどろしたかんじで一番好きでした。最後の大団円に向かって登場人物もちゃんと変わってくのがカチッとした構成で好きです。
ずっと読みたかった本が、期待にたがわず面白くて本当によかったです。
