時計の電池交換をしたこと :LUKIAの2代目モデル

中年には1年があっという間に過ぎるので、止まった針を放っておいて、長らく電池交換をしていない時計がありました。でも、切れた電池入れたままにしてると故障するとも聞いたような気もして、どうしようかなと思ってましたが、ネットで調べたら交換が簡単そうなことと、ズバリ型番の時計を蓋開けた写真があったので、自分で交換してみました。
買ったものは、
・蓋こじ明け -刃先が細いもので正解
・絶縁プラピンセット
・電池
シリコングリスを買ってもよかったかも。


参考サイト
ググると一番最初に出てくるやつ

・こじあけ機先端をフタの隙間に入れて、内部に押し込むようにしてフタを開ける。
・蓋を開けたら、絶縁ピンセットで電池を外す
・新品電池を、型番書いてある面積広いほうを上にして入れる→下から覗き込んで動作確認
・竜頭のピン位置に注意しながら、フタをはめ込んで戻す
シリコングリス買ってないんで、パッキンはそのままで終了。

静電気怖くて精密機械なんで全裸にならないといけないのかとか、ドッキドキしてましたが、地下街の屋台みたいなとこでおっさん変えてたしなと思い直して、あっさり終了。イエー
電池押さえ等が無い構造の時計だったので、電池交換も特別簡単なほうだったと思います。これに1000円×年払ってたのか… こんなに簡単だったなら中学生の頃からやってればよかったのにとか思いましたが、しかし20年経過した古い時計だから、ダメでもとでやってみる気になったということもあり、20年前はネットなかったから電池交換方法もわからなければ道具も買えないし、今の時代だからこそ。


中学生のときに、父親に家の近所のディスカウントストアの時計コーナーで買ってもらったLUKIA。20周年サイトが残ってたので、ついつい浸ってしまいました。
https://www.seiko-watch.co.jp/lukia/20th/secrets/

SVB0015は、セイコーのLUKIA2代目の文字盤が赤いモデル。1997年… 20年前の時計ですよ。90年代は普通に可読性あるサイズの文字盤で女性用クロノグラフという物が存在しなかったそうで、実用品としてヒットしたそうです。
そう、長年困ってたんですよ。
時計バンドがこのサイズの文字盤標準の30mm〜でなく、女性用の16mm〜17mmという細幅のため、SVB0015の純正ベルトが砕けた後は、交換用の汎用時計バンドがなくて、時計屋さんに無理やり金具でつけてもらってたのでした。パイオニア製品だからこそだよなあ… 
こういう時計が20年前の女性用にはなかった、というのも時代。LUKIAの歴史のサイト見ると、近年のモデルはとってもフェミニンなので、最初は本当に男性用デザインへの切り込み隊長みたいに肩肘張ってたんだなあと思います。文字盤の赤も、女っぽい色味の赤じゃなくて、スタイリッシュとか男の赤ってかんじの、黄味の赤に少し黒混じったようなスポーツカーみたいな赤でさ。

SVB015には、標準で金属バンドと黒の樹脂バンドの2種類があって、私のは黒の樹脂バンドでした。カッコイイーーけど、樹脂だから経年で砕けちゃったんで、もう現存してるものはないんじゃないんでしょうか。私が選んだんじゃなくて、父親の趣味だったと思います。数年してバンドが経年劣化で砕けたときは逆恨み。結構高い買い物で3万円くらい。なので、金出す財布側のの趣味が入るのは仕方ないんだけどさ...

自分で選んだのはたしかもっと安い時計でした。父親がこれがいいっていって買った。当時の私は、父親が高額を使うことを恐れていたので、なんとも微妙な心持だったことを覚えています。高額の罪の責任が私に… っていう。
3万って、昭和の感覚の時計としてはそんなもんかもしれない。いや、でも、高い…高いよ… その後20年稼動した物だと思えば高くないのかもしれないけど、高くて私は自分の子供に買えないなあ・・・当時は携帯電話もなくて、腕時計はもっと実用品、そして記念品としてのステータスが高かった。中学生って区切りで、一世一代みたいなかんじだったのかなあ…子供が素直に受け取ってくれるプレゼントって、中学生くらいまでしか贈れないのかもしれない。

病めるときも健やかなるときも。いつか時計のほうが先に壊れるんだろうなあ。それにしても20年。物は残る。
そろそろ金属ベルトも壊れてきたので、次は黒いベルトに戻したいなと思います。