ドリーム

尼で100円だったんで。いつか見たいと思ってたやつ
これを見るためにライトスタッフ感想見といてよかった。まさに裏表。
アメリカ宇宙開発の、男と白人と表舞台の話と、女と黒人と裏方の話。
どちらもものすごい感動するんだけど、これは、生まれて初めての感動の仕方してました。終り頃になると鳥肌がツツーってずっと立ってるの。なんでだろう。

表面上に表われない。何もかも。差別描写って、暴力でも罵倒でもなく、表われないもの。っていうか、差別側ってつまりすごく正しいことをしてるわけ。その描き方が本当にうまくてあからさまではない、悪い人間がいない。罪も無い。それを、コメディ描写でやり過ごすかと思いきや、笑って済まされない、個人のわがままでない、社会正義の実行とかでもない、かといってヒューマンで済む話でもない、ラインの引き方に悩ませる。これはサクセスの実話なので、安心できるところあるんですが、不安をかき立てられる…

バックが宇宙開発、未来と外に向かう話なのが本当にいいです。ヒューマン映画ってくくりではない。ハートもあるけど、なんだろうなあこの。今言葉にならないな。
この題材だとまず女の子やマイノリティに見せたいんだろうけど、そうじゃないんだな。つまり私は自分をそう自認してるから見る動機があったんで、根深いなと思います。

映像がものすごくキレイでした。あんまり見たこと無い色で、つまり今までの映画であまり描かれなかった人種である黒人の肌色が映える色になってると思います。オレンジとミントグリーンの本当に美しい映像。単なるセピアでなく、この時代のこの人たちを表現するために描いた色だなって。