『病床六尺』正岡子規

病人言いたい放題。超些細なことがらに言及してるので、当時の感覚が珍しかったです。いわく、東京の男子で社説論説なんて読むバカはいない、いわく、家族団らんの食卓というのは最近がんばってるけどないよね、いわく、能楽なんてのも格式高いけど若い人の芽を摘む伝統は邪魔なだけです、いわく才におごってアクロバティックな言葉遣いだけで向上心のない若者はだめだとか。昔も今も、イライラしながら気になることはかわらないようです。