『からゆきさん』森崎和江

なんか題名だけ聞いたことあったので続けて読みました。満州モノの裏というか、あのへんの大陸浪漫の裏で、女の売買の目的が金だけじゃなくて、開拓地の労働環境の整備の一環だったりとか、上から目線だと違和感も何も覚えないような時代ををいきどおり悲しむ著者が、まともだ。たぶん、著者は異端っていう立場の人なんだろうけど。