『理系の子―高校生科学オリンピックの青春 』ジュディ ダットン

わくわくする本でした。子どもたちの成長が描かれるっていう題材それ自体が人間がポジティブな方向に変化することなんで快いんですけど、人類のフロンティアに立つ天才たちの話。アメリカの科学フェアという、何万ドルも賞金があってスポンサーがついて、奨学金を勝ち取る大会に出た子供たち12人を取材した本。最後の栄冠を勝ち取るのはだれか…本の構成もクライマックスに向けてわくわくします。

明らかに一般と違う超天才もいれば、普通の人が必要に駆られて努力をして抜きんでた人もいる。それらすべてが子どもなので、助けた大人たちがいる。年齢をこえて子弟となり同じ志を持つ同胞となり、まだこの世にない何かの一点を目指す。
この世のよいことの一つを描いた本でとてもよかった。