クラウドアトラス

SF映画
1、19世紀の南洋で白人青年と密航奴隷の友情
2、WW2直前のイギリスにて音楽家の青年が傾ける愛
3、現代でコメディ的な災難に見舞われる批評家
4、現代より少しだけ未来の記者
5、はるかな未来のソウルで複製人間の反乱
6、いつとも知れない時代で原始生活をする男
…の6つの物語ザッピングしながら進む3時間超えの映画。

と、書くとものすごく面白そうで、実際十分面白いんですが、ほらほらこういう壮大で複雑でイイ話って好きでしょう、感ある。こんなかんじに時空を行き来する昔の映画の「イントレランス」大好きな私ですが、なんとなくカルト感が無い…すぐれた構造で文脈が十分に説明されたよいストーリーという商品を、ポルノ的に消費してるような気分にならないでもなかったです。どこが不満だってことなんですが。

6つの時代を固定俳優でいろんな役をしてるので、最後のネタ晴らしエンドロールがびっくり。そこをその人でやる必要あったのかどうかはさておき、到底無理な距離感の変装でゆるいのと本気のと混じってて、人間が入れ替わることで普遍の物語を描くというギミックを楽しめて面白かったです。
映画6本分の超超超超超超大作ですが、熱狂とか深さは無い。なんでだろうね。損した気分にはならないんですが。