『ディックアイディック』ヴォネガット

世界は崩壊しない本だけど、ゆるやかに平凡な人生が終わっていくことと世界崩壊が同じ重さなんですねこの人のSFは。人生が終わればこの世からおさらばなわけで、たしかに世界は終わるんだけども、天秤でつりあうってのがすっごい個人主義な小説なのかもしれない。