2007-05-10から1日間の記事一覧

『最後の瞬間のすごく大きな変化』グレイス・ペリー 村上春樹訳

一人称で、アメリカの下町生活の断片を切りとってくような短編集。 卑小で汚い見解がぽんぽん飛び出して、生き生してんのに腐りきってる人間が、動くのは、久々に現代っぽい翻訳モノリハビリでした。 うおー読みやすいー。 現代文学すげー。

『心臓を貫かれて』マイケル・ギルモア 村上春樹訳

『冷血』みたいな犯罪実録モノ。でも、冷血の著者と犯人が魂の兄弟だったのに対して、死刑になった兄について著者が書いてる本。同じ事件について、ライターが書いた「死刑執行人の歌」は冷血の後釜に大ブレイクしたそうで。訳者、曰くそっちはつまんないそ…