『悪霊』ドストエフスキー

名前に迫力負けして、一生読むことはないと思ったのですが、まわりでなんか流行ってたので読みました。オバケとか出てきて納涼かもしれないし。

しっかし超おもしろ。
長いだけあって、いろんな登場人物がいいこともわるいことも、みじめなこともよく見えることも、奇蹟も犯罪も、いろいろやってくれるよ!
もしも、中学生で読んでいたら、もしも高校生で読んでしまっていたら、こんなに面白がれなかったろうなーと思います。なんかの集団に属して、それがぎこちなくなったり自然消滅したりっていうのを、いくらか体験しているぶんなんかイヤーな気持ちを思い返して、超面白い。
一つの要素に、ある結社が最悪にグダグダに解体していく側面を書いてるので、そこだけでも超面白いのに、ラブロマンスに背徳にいろいろ入っててお得だわー。なんでこんなに面白いのかよくわかんない。本ごときに、泣きが入るくらい面白いよ!すごいよ!スゴイ本って本当にあるんだなーと思い知りました。

調子にのって、他のドストエフスキー物も読もうとしたら、夏休みのせいか図書館から全滅してました。上とか1だけないの。ガッデム。