『犬の年』ギュンタ−・グラス

この前読んだ『ベルカ吠えないのか』に似てるかと思って借りたら、全然違いました。たッ!
戦争を挟んだドイツを、犬の系譜でつづる年代記とかどっかで紹介読んだような気がしたんですが、たしかにそうだけど、むしろ犬が止まってて、アニメで行ったら背景が動画で動くみたいな。すごーく象徴的なんだけど、構成が密っていうよりは、生々しい構造で、筆が走ったり、イメージが制御できないくらいあふれるので、読むことが魅力的でした。