『眠れない一族』ダニエル・T.マックス

ミステリーでもオカルトでもなく、ジャンルは医学。遺伝性の奇病で死んでいく一族と、狂牛病と、アルツハイマーとかその他たくさんの原因よくわかってない病気について、ダイナミックに説明してくれる本。すごく面白かったです。惜しげもなく力の入ったルポでした。脳を壊して、眠りと精神を病んで、回復する機能がなくなり疲れ果てて死ぬ病気・・・が、ウイルスとかじゃなくてたんぱく質の変異によるっていう、知らなかったことでした。病気そのものと、取り巻く環境ってのを、説明してくれるのも、病気にかかるのも治そうとしてるのもこの世界の中のことなので、世界が書いてあって面白い。