2009-08-01から1日間の記事一覧

『幸せの理由』イーガン

人間についての本。SFはあくまでもギミックに過ぎなくて、その中でゆれる人間を描く短編集。SF類型だった登場人物が、人間観察されていくうちに予想もしないオチとともに一人の人間として転がしてくので読み応えありました。

『色と欲』上野千鶴子

初★上野千鶴子。だが、これは紀要っぺぇアンソロなので、上野千鶴子は最初の1本だけです。しかも10年前の世相を切るシリーズ本の一冊。バブルがはじける頃までの、日本社会の欲望のあり方を、家電製品とかAVとかいろいろな切り口から考察。「欲しい」ってい…

『たったひとつの冴えたやりかた』ディプトリー 浅倉久志

訳が超うめぇ 一人称と三人称を自在に自然に、しかも瑞々しい統一されたトーンのままに。