『色と欲』上野千鶴子

初★上野千鶴子。だが、これは紀要っぺぇアンソロなので、上野千鶴子は最初の1本だけです。しかも10年前の世相を切るシリーズ本の一冊。バブルがはじける頃までの、日本社会の欲望のあり方を、家電製品とかAVとかいろいろな切り口から考察。「欲しい」っていう行動が個人的ではないってことを、よくよく思い知ります。生物としての欲求だったり、社会的な行動だったり、欲しがるってことは、何が対象でも、たとえ望ましい未来でも人生でも、個人的なものにはなりえない。