2012-06-02から1日間の記事一覧

『鏡像の敵』神林長平

昔の神林長平。この作者が技量も精神も安定してるから、不安定な世界描いてるSFなのに、だまされた気分にもならずに、面白い読み物なのでした。アンビバレンツ。でも、語りっていうより騙り寄りな、楽しませることを含んでる姿勢なので、どんなに暗い話もな…

『いま、集合的無意識を』神林長平

最新の神林長平。311地震の後で、クラウドとかツイッタとかクラスタとかが流行ってるパソコンって物と個人性について触れつつ、今を見ないまま亡くなられた伊藤計劃へ贈る一遍が、不思議な読み物でした。エッセイでもないんだよな。 自分よりも遥かに若いま…

『闇が落ちる前に、もう一度』山本弘

ジャパニーズSF。梶尾真治さんみたいな、男が書く甘いラブストーリーってか、梶尾さん『美亜に贈る真珠』しか読んだことないんだけど、そんなかんじでした。この世界観が生きられるのはSFだからだよなぁ・・・SFじゃなかったら私はつまんねぇもんなぁ・・・ …