2013-03-09から1日間の記事一覧

『聖母の贈り物』ウィリアム・トレヴァー

超ハードモードな短編集。アイルランドがハードモードな地なのか、登場人物が神話的というか物語とも言うべき抗いようのない苦しい立場になる上に、現代小説だからそのへんの機微が表現されててハードな本だよまったく。 運命の残酷な話ではあるけど、邪悪で…

『ソングマスター』オースン・スコット・カード

なんでコレ描いて同性婚には反対なんだよ と、ウィキペディアの経歴見て同姓同名の別人かと思ったけど、やっぱり同一人物でした。 感動巨編みたいな帯のついてたサイエンスなファンタジーだったんで、ああ、たまにはいい話が読みたいなと思ったら、美少年が…

トップガン

完璧すぎ。映画っぽいっていう表現もおかしいんだけど、どこ見ても映画で面白かったです。これは映画館で大画面大音響で金はらって観たい。 どうでもいいけど、トムの身長は劇中で気にしない設定になのか、パイロットだから低身長はそんなにウィークポイント…

『白い闇』ジョゼ サラマーゴ

たとえて言うなら司馬遼太郎みたいな作者一人称というか、思想ありきの独特な文体のシリアスな寓話。会話文にカッコが無いとか、日本語から見ると特異ですが、原語的にはどのくらい飛躍があるのかはわからないところ。 ある日、国家の全員が失明する病にかか…

『琥珀取り』キアラン・カーソン

著者は詩人の人だそうで、小説ではなく本による物語る試みといったほうがいいような不思議な構成の本です。この手の本で許される小説を逸脱した構成じゃなくて、カタルシスがあるくらい一冊でカチっとハマってるんだけど、無限に広がる語りの世界も同時に達…

プロメテウス

これといっしょに借りてきたのが『戦車VS戦闘機』『ウォリアーズ』『デスレース2000』という、春の映画(血)祭りでとりあえず一番手堅そうなやつから。 悪く無かったよ! あまりにダメっていう話を聞きすぎていたけど、私の頭がユルくなってたせいか、SF…