本に書いたよー

ファンタジーブックガイド―次の一冊が決まらない人のための

ファンタジーブックガイド―次の一冊が決まらない人のための

『次の1冊が決まらない人たちのためのファンタジーブックガイド』
参加しました。同人誌じゃないよ。ちゃんとISBNついてるのが嬉しいです。
似顔絵があんまりにも似てるので、私の顔見たことある人ならどのレビューアーかすぐわかるかと。国書刊行会のやつみたいなすげーブックガイドじゃなくて、もっとお気軽に、つまんねぇとか面白かったとか書いてある本です。最初本名で行こうかと思いましたが、あまりにも口がすべったために適当なペンネームにしましたというくらい、言いたい放題書きまくったので、興味のある方は一読くだされ。
せっかくなので、没になったレビューを書いちゃうぞ。没と言っても、もう担当の方が決まっていたけど、ちょうど手元に本があったので、自分が勝手に書いたものです。

ライオンボーイ 星0個
酷評せざるをえない本でした。
子供向けのファンタジーというものがあります。分かり易さゆえに浅いものと受け取られがちですが、そういった単純さの中に深い真理が潜んでいて、大人になっても何度も読み返したいファンタジーがあるとすれば、このライオンボーイは全くの子供だましで、読むだけ時間の無駄です。さも魅力的な物語りであるかのような見かけですが、見せかけだけで深さなど少しもない浅薄なドラマ、子どもの都合で解決する事件、幼稚でしかない登場人物の造形といい、何故このようなツマラナイ小説にこんな美しい装丁とデザインがされているのか理解に苦しみます。主人公が黒人であったりと、何かにつけてクローズアップされている人種の問題も、表層をなぞるだけでここまで楽天的な書かれ方をされていると、何十年前の考えかと疑いたくなりました。
ファンタジーにもなれず、娯楽と言うことさえもできない、下らない小説だと思いました。

こんな調子で書いてるので、どうぞよろしくお願いします。他の方は、大人さんですが、私は言いたい放題やらせて頂きました・・・

だってさー。
くだらない本多いよね。SFも半分ネタみたいな作品もあるけど、子ども向ファンタジーも今はそんなかんじの本あります。一山あてたいかんじの本がぞくぞくなんですよ。ファンタジーがどうこういう以前に、ヤバイ完成度の本が多いです。誤植も多いし、装丁もマズイ。組みも読みにくいとか、つまり雑。ハリポタの後だと一時期フォント変えるの流行したけど、今更フォント変えやってんのにハリポタほど効果出てないで下手とか。本とか読みなれてない子ども相手なんだから、もうちょい読みやすいもん作れよー、と思いました。今更苦言を一個言えば、ハリポタの造本も児童書としては悪いと思う。何あの後書き。
エンタメっぽい軽い本も、児童書のちょっと重いファンタジーと、二極化するのはかまわないし、私はどっちも好きなんだけど、粗悪品はいただけねー。
本読んで、ああコレ失敗したんだなぁーと判断できるのは大人だけの特権なので、雑で適当なのを子どもさんとかあんま読み慣れない人がマジメに受け取らないように、厳しめレビューしました。私の好みとかは置いといて、ヒマな人は試しにエリアドルの王国、ミラードリームスあたりを読んで頂ければ、私が何言いたいかわかってくれるかと。
本の虫の腐ったような人間の一員として、あんま巧いこと書けませんでしたが言いたい放題やらせてもらって、いい経験になりました。