劇団山の手事情社 タイタスアンドロニカス

1月18日の回を見ました。
なんで今更感想かというと、上半期活動のお知らせっていうDMが来たんで、思い出したんで書いてみます。
まじめなこととバカなこと書きたいのですが、隣に座ってたおっさんが激臭かったんで、まともなこと憶えてないです。

  • まじめなこと

タイタスアンドロニカスという西洋の演劇を、日本の武将のような衣装のタイタスが演じてました。元々のタイタスは怒って暴れまくって、我を貫いて破滅していく男の悲劇だと思ってたんだけど、運命に翻弄されるステレオタイプ東洋的な悲劇に反転していたっぽいかんじありました。諸行無常じゃよ。最後も、自己主張大爆発で皆殺しというよりも、自分のコントロール離れちゃった物狂いっぽい印象受けました。
古典演劇を演じるときって、リアルタイムの台本じゃないぶん、現代的な解釈がどーしても必要になると思うんだけど、今回のタイタスはとっても古典日本のイメージ(勿論今からみたやつなんだろうけど)が、橋渡しになってるぶん、変な格調高さといいますか、古典そのまんまみたいでなんかいいもん見ちゃったような気分でした。でも、リアルタイムの古典はフツーに娯楽だったんだろうけど、現代だとなんかやたら格調高くなっちゃってるじゃん。そんなかんじの格調高さでして、敷居は高いけど、中身は普通に娯楽だと思いますよ。楽しかったです。
学生演劇みたいになんか舞台だけ勝手に盛り上がっちゃってて疎外感あったり、なんか変にこっちに巻き込んでこようとかしない、ある意味本当にストレートな演出を真っ向勝負でやってて、見世物的興味も満足させる超☆動きとか、舞台がまじ異次元。

なんか全然まじめなこと言ってませんね。

  • バカなこと

・友達が言ったんだけど、衣装がジャンプマンガみたいだっていうんだよね。ばかやろー。もうそうとしか見えない。
・隣に座ってた男が激臭かったんだけど、終演したらロビーで劇団の人と歓談してました。そっち系の人なのか。臭いも業界人のたしなみなのか。私は一般人なのでまじ勘弁。次は女の人ばっかいそうな昼の回いきたいです。


2月12日の夜10時からNHKの教育テレビでノーカットで放送するそうです。ジャンプマンガみたいな衣装で悲劇にのたうつタイタスが見られるのは、この日だけー。かもしれません。
ふざけるのはさておき、テレビの編集で役者さんの表情とか細かいとこまで見られるのが楽しみです。
あと、こっちの映画のタイタスも血がばーばー出てエロエロなので、なんかイライラしたときに一人で見るのにおすすめです。(ろくでもない感想)

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