RENT

レントというミュージカル映画を見てきました。

感動して泣いてる人もいました。
今を生きることにすべてを燃やす若き芸術家たちの、様々な愛の瞬間を、刹那の感情を、若さゆえの衝動に乗せて歌うので、破滅へ向かって迷走することさえも、永遠へ続く道だと信じさせるような、自由な、自由な日々が描かれます。

創作とは、物を残すことではなく、物をつくる活動そのものだという叫びは、創作の喜びの笑いであり、瞬間を生きる芸術家たちの避け難い嘆きでもあります。
何も物は残らなくても、芸術家の魂の軌跡は、他の芸術家を創作へと導くレールとなり、無限に創作は続く、と信じられたときはじめて、芸術という名の永遠は舞い降ります。
芸術が存在できるのは、地獄でも天国でもなく、ワイドショーの中でもなく、レールの終点にして始点であるニューヨークの片隅で生きるものの間だけでしかありません。
歌はよかったなぁ。
歌は本当によかったので、CDレンタルはしたいです。


友達に教えてもらいましたが、よい書評というのは、知らない人には読ませたくなって、知ってる人はニヤリとほくそ笑んで、作者にはやっちゃったーと恥じ入らせるものだそうです。難しいなぁ。
歌は本当によかったです。