チェンジング・ナウ

特撮ヒーロー好きによる、特撮ヒーロー好きのためのマンガにして、20代後半にさしかかっている人間にはリアルで辛いという、読者対象に私がストライクなマンガです。時間置いて、思い出したように読むたびに面白さを増してることに加齢を感じます。

なんか言及されてる絶対数が少ないので、好き勝手書いたら非常な誤解をネットの海に放流しそうなんですが、そこはブログだからな。

  1. 話が素敵

特撮ヒーロー3種類!改造人間!メタルヒーロー!パワードスーツ!が悪の組織と戦う!でも、和み系ださいスーツの改造人間、素顔が老け気味で熱血故に社会から浮いてる無職元刑事。ステレオタイプなのは、メタルヒーロー+美形だけです。でもコンビニでバイトしたりするよ。そんな三人が、それぞれ、ヒーローをやろうとしては、なんかうまくいかないという、一見特撮をおちょくるような設定なのですが、違うのです。逆説を克服していくことで、ヒーローに説得力が生まれているというすんばらしさ。だけど、基本、特撮好きにはたまらない、小ネタ満載のギャグマンガです。且つ、人物像が必要以上にリアルで、年とか生活とか省みるくらい辛いぜ!素敵!

  1. 絵が素敵

ちょっとレトロな今風、艶のある絵です。方向性が定まらなかったためか、打ち切り回避のためなのか、毎回よくわからん唐突な展開を見せるマンガなのですが、秘密基地に、ご家庭の夕飯に、公園デビューに、首都高バトルに、見所満載。
キャラクターデザインも、パチもんではない「それっぽい」雰囲気が出てて、たまらんです。

  1. 装丁が素敵

装丁やってる人も特撮大好き。本編登場の怪人や人物は、怪人カード形式で紹介されてます。
あとカバーが、アメコミ風なのですが、よりによって、まさかこれは「大怪獣殺し屋(ジャイアントキラー)」ではないか。日本特撮大好きリスペクトなアメコミなんですが、日本語フォントがよくわかってないとか、中国語と見分けついてない、日本人だけに高得点なポイントをリスペクト。素敵!

ウィキペディアが、3巻で打ち切られたマンガにしては、充実してるのでぜひどうぞ。3巻で打ち切られたことさえも、ヒーローの悲哀を漂わせているのでした。