『夢と魅惑の全体主義』井上章一

タイトルが一番面白かったです。面白かったですが。全体主義ファシズムと呼ばれる政治体制下の建築様式を、各国の政治形態が違うのに一口にくくるのは危険だっていう、切り口が画一化してしまうことへの批判でした。全体主義の建築が夢と到底実現しそうにない巨大な希望ワクワクをかきたてられることは、それ自体は罪ではないのでした。だってそういうふうに作ってあるんだもん。